2020年3月30日月曜日
ツクシの胞子
近所のお散歩道に生えているツクシの穂がちょうど開きかけていたので、何本か持ち帰って胞子の動きを撮影しました。子供向きの理科の本なんかでよく紹介されているお手軽実験ですが、この季節になるとやってみたくなります。胞子を吹き飛ばさないようにそうっと息を吹きかけるのにちょっとコツが要りますね。
この4本脚の胞子を見ていると、シャーロック・ホームズの「踊る人形」を思い出します。
(2020.03.28)
2020年3月29日日曜日
ゴミグモ幼体
木の幹の間に、小さなゴミグモが網を張っていました。
網も小さく、トレードマークのゴミの帯がまだほとんど出来ていません。
体長は4mmほどです。
近くにもっと大きな巣がありました。ゴミの帯もだいぶ伸びています。
こちらの体長は約5.5mm。成虫に比べるとまだ半分くらいです。
(22.03.24・明石公園)
2020年3月28日土曜日
ワムシを捕えるオオタイヨウチュウ
オオタイヨウチュウ Actinosphaerium はほとんど動かないように見える単細胞生物ですが、実は捕食性で、
以前
にも細胞内にワムシやスナカラムシの殻が残っているのを見たことがあります。
このような活発に動く獲物をどうやって捕えるのか、一度現場を見たいと思っていたので、今回1匹のオオタイヨウチュウと数匹のワムシを一緒にカバーガラスの下に閉じ込めて様子を見ることにしました。
観察を始めて間もなく、1匹のカメノコウワムシが飛び込んできました。
オオタイヨウチュウにぶつかるとそのまま離れられなくなったようです。
ワムシがぶつかった部分の細胞の表面が陥没していきます。
捕らえられてから約6分後、ワムシのほぼ全身が埋没してしまいました。
気が付くと、他にも3匹のワムシが捕らえられていました。
更に15分ほど経つと、全てのワムシがオオタイヨウチュウの細胞内に呑み込まれてしまいました。
今回は動画しか撮らなかったので、以上はすべて次の動画からの切り出しです。
(2020.03.13・明石公園 桜堀にて採集)
2020年3月27日金曜日
マイマイガの1齢幼虫
アラカシの葉の裏で、マイマイガの卵が孵化していました。
体長は3.5mmくらい。やがて一目でわかる派手な色の毛虫になるはずですが、この段階では地味ですね。
体のわりに長い毛です。
羽毛状の長い毛の他に短くて鋭い刺状の毛がたくさん生えていて、毛の中ほどには水滴のような球が光っています。マイマイガはの幼虫は1齢の時だけ毒を持つそうですが、これがその毒針毛でしょうか。
これは末端部の腹脚ですが、意外に大きな鈎爪がついています。
(2020.03.24・明石公園)
2020年3月26日木曜日
ミノウスバの幼虫
いつもの公園を歩き廻っても虫の姿は少なく、見かけてもお馴染みさんばかり。と言って休んでばかりもいられないのでその中から一つ、ミノウスバの幼虫です。
昨年11月
に多数の成虫が集まって産卵しているのを見た、同じマサキの枝です。
体長は4mmから6mmくらいです。これで何齢でしょうか。
もう少し若齢の集団もいました。
こちらは体長3mm前後。やはり何齢なのか分かりませんが、生まれたては
こんなふう
です。
(2020.03.24・明石公園)
2020年3月24日火曜日
トゲツボカムリ Difflugia corona
これは以前のブログで
トゲツボカムリ?
として掲載したものと同じものだと思います。前回は開口部を見られなかったので種名には疑問がありましたが、今回は両側から観察することが出来ました。開口部の縁の歯状突起、その反対側の角状突起を確認できたので、トゲツボカムリ Difflugia corona としてよいと思います。
まず、開口部の反対側から。
角状突起が4個見えます。
スライドガラス面に仮足を伸ばしています。
ずいぶん長く伸びるもんですね。
次に開口部の側から。
何度か試みて、ようやく開口部が上を向いた状態で撮影することが出来ました。
開口部の縁から内側を向いた歯状突起は14本です。
動画は、最初が開口部の反対側から、次が開口部側から撮影したものです。
(2020.03.13・明石公園 桜堀にて採集)
2020年3月23日月曜日
樹幹のササラダニ
モッコクの幹を眺めていると、あちこちのちょっとした窪みに芥子粒のようなササラダニが群れていました。体長は0.5~0.7mmくらいで、種類は分かりませんが
以前のブログに出したもの
と同じものだろうと思います。
これは幼虫でしょうか。体長約0.4mm。
(2020.03.13・明石公園)
2020年3月18日水曜日
正体不明の円盤型繊毛虫
初めて見る種類の繊毛虫です。実体顕微鏡で眺めると、シャーレの底をくるくる回転しながら這いまわっていました。お皿を伏せたような円盤形で、その動きとともに最近売られているお掃除ロボットを思わせます。繊毛虫としては大型の部類ですが、手元の図鑑類を調べてもネット上の画像を探しても似たものが見つかりません。さて、何者でしょうか。
(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)
2020年3月16日月曜日
タイワントガリキジラミ
モチノキの葉に寄生したタイワントガリキジラミ Trioza formosana の幼虫です。
体長は1.4mm前後で、全て終齢のようです。
じっくり見ると、なかなか味のある姿をしています。
寄生された葉はこんなふうになります。この公園はモチノキが多く、このキジラミもかなり繁栄している模様です。
近くのクロガネモチでは、すでに羽化した成虫もちらほら見られました。これは♂でしょう。
これは♀ですね。体色がまだ出ていませんが、間もなく
こんな色
になるはずです。
(2020.03.13・明石公園)
2020年3月15日日曜日
ハダカオビムシの一種(Gymnodinium sp.)
海産の渦鞭毛藻の仲間はこのブログでも何度か掲載していますが、淡水産はこれが初めてです。ハダカオビムシ属 Gymnodinium の一種だと思いますがそこから先は分かりません。この日採取した池の水には沢山いて、低倍率の実体顕微鏡でも小さな赤い粒が泳ぎ回っているのがよく見えました。
(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)
2020年3月14日土曜日
ウシカメムシなど
枯れたヤツデの葉が枝から垂れ下がっているの見つけたので、そっと開いてみました。
中にはツヤアオカメムシと2匹のウシカメムシ、それにアズチグモ。
ツヤアオとアズチグモはすぐに落下してしまったので、残ったウシカメムシを撮影。
点刻が微妙に左右非対称です。
隣の枯れ葉を覗いてみると、こちらにも2匹。そろそろ活動を始める季節ですね。
(220.03.13・明石公園)
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