ラベル ミジンコ類 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ミジンコ類 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年8月22日火曜日

ネコゼミジンコの一種(Ceriodaphnia sp.)

 台風一過の後も相変わらずの猛暑が続いております。
ここいらで涼しげに泳ぐミジンコたちでもご覧ください。

殻をおおう亀甲模様のせいか、一部では人気があるようで、特に海外サイトではこのミジンコの美しい深度合成画像をよく目にします。



動画です。



(2023.08.08・明石公園の池にて採集)

2021年11月15日月曜日

アオムキミジンコの一種(Scapholeberis sp.)

ネタがないので5月の写真です。
種の特徴がはっきり写っていないので確実ではありませんが、おそらくタイリクアオムキミジンコ Scapholeberis kingi だと思います。


正面から。


背面から。

(2021.05.24・姫路市 姫山公園の池にて採集)

2021年7月31日土曜日

オナガミジンコの一種

暑中見舞い申し上げます。
連日の猛暑で虫たちも姿を消してしまったようなので、気分を変えてちょっと涼しげな(?)オナガミジンコ(Diaphanosoma sp.)でも。

(2021.07.28・明石公園 剛の池にて採集)

2021年5月26日水曜日

ゾウミジンコの筏

 いつもプランクトンを採集している池でときどき、特に春と秋に多いようですが、ゾウミジンコ(Bosmina sp.)が大量に発生することがあります。そんな時に採ってきた水をシャーレに入れてしばらく置いておくと、多数のゾウミジンコたちが水面に浮かび、お互いにくっつき合って筏のような状態になることがあります。平べったい体を寝かせるような姿勢で浮かんでいて、䚡脚をせっせと動かしているのを見ると水中の酸素が足りなくなっているのかも知れません。あるいは水温の上昇が原因でしょうか。シカクミジンコの仲間(Alona sp.)が仲間入りしていることもありますが、普通のミジンコ(Daphnia)がこんなふうに浮かんでいるのは見たことがありません。水をかき混ぜてやると水中に戻って泳ぎ始めますが、しばらく放置するとまた元のように浮かんでいます。自然状態でもこんな行動を見せることがあるのかどうか興味がありますが、何しろ小さいものなので見つけるのは難しそうです。





動画です。


(2021.05.11・明石公園 桜堀にて採集)


2021年4月30日金曜日

ゾウミジンコ Bosmina sp. の出産

ゾウミジンコの出産シーンを撮ろうと、育房に数匹の子どもを持った♀を眺めていたのですが、ちょっと目を離した隙に2匹も生まれてしまって、気が付けば親の周りを泳ぎまわっていました。
まだ♀の体内に残っている子どもも間もなく出てくるだろうと、今度は目を離さずに観察をつづけたところ約1時間後、3匹目と4匹目がほとんど間を置かずに飛び出してきました。


最初は育房に4匹の子どもが入っていて、盛んに動いていました。ミジンコの体をなるべく押さえつけないように水層を厚めにとっているので、真横からの写真がなかなか撮れません。

誕生を見逃した2匹は、くっついたまま泳ぎ回っています。

残った2匹も体の形は完全に出来上がっていて、ごそごそと動いています。

ここからの、3匹目の誕生シーンは動画からの切り出しです。





動画です。


(2021.04.13・姫路城内濠にて採集)

2021年4月28日水曜日

オカメミジンコ(深度合成)

 いつもの公園の池にいるオカメミジンコです。多分普通種のオカメミジンコ Simocephalus vetulus だと思いますが、ひょっとすると同属別種かも知れません。動きの止まったところを見計らって、ピントを送りながら秒間4コマの連射モードで30枚ほど撮りました。その間触角や䚡脚は止まっていましたが、盛んに動いていた心臓は合成画像からは消えています。


(2021.04.16・明石公園 桜堀にて採集)


2020年12月17日木曜日

ヒメネコゼミジンコ?(Ceriodaphnia ?pulchella)

昨日の記事のシカクミジンコ属の一種と一緒に採集したネコゼミジンコの仲間です。日本産ミジンコ図鑑には国内産のネコゼミジンコ属8種がすべて図示されていますが、その中で該当しそうなのはヒメネコゼ Ceriodaphnia  pulchella ネコゼ C. quadrangular アミメネコゼ C. reticulata の3種です。写真で確認するにはかなり微妙な違いしかありませんが、体長が小さい(約0.48mm)ことや殻の網目模様が見えにくい、などの特徴からヒメネコゼミジンコの可能性が高いと判断しました。

育房に卵を持った♀です。



育房の卵は発育を始めています。殻のピントの合った部分に網目模様が辛うじて見えます。

大きな複眼の下に見える小さな黒点が単眼、その前から突き出しているのが第1触角です。

後腹部。

動画も同じ個体です。


(2020.12.13・明石公園 桜堀にて採集)

2020年12月16日水曜日

シカクミジンコ属の一種(Alona SP.)

 昨年のこの時期にシカクミジンコ?(?Alona quadrangularis)として掲載したものによく似ていて同じく♀ですが、前回の個体では認められなかった殻の縞模様がはっきり見え、またひと回り小型(体長約0.55mmに対して0.4mm)です。日本産ミジンコ図鑑でシカクミジンコ♀の体長とされる0.55~0.90mmの範囲からかなり外れるので、体長0.32~0.52mmのコシカクミジンコ A.rectangula の方かも知れません。





二つの黒点は上(吻に近い方)が単眼、下が複眼ですが、大きさはほぼ同じに見えます。

後腹部。鋭い羽状肛刺が並んでいます。

ピントを手前にずらすと側面に並ぶ櫛状肛刺が見えます。

(2020.12.13・明石公園 桜堀にて採集)

2019年12月17日火曜日

シカクミジンコ?(?Alona quadrangularis)

やや小型の、左右に扁平で赤みがかった殻を持つミジンコです。最近ようやく購入した「日本産ミジンコ図鑑」で調べると、写真で確認できる限りの特徴はシカクミジンコ Alona quadrangularis に一致するのですが、ただ一点、説明文にある殻の「背縁に平行した明瞭な縞模様」が確認できません。他の Alona 属やマルミジンコ科にひとわたり目を通しましたが、より特徴の一致する種は無さそうなので、とりあえず疑問符付きでシカクミジンコの名を挙げておきます。


暗視野で。

殻面にピントを合わせても縞模様が見えません。

頭部です。二つの黒い円い点は左が複眼、右が単眼、吻の下に半円形に張り出しているのは唇片です。

後腹部。黒っぽい大きな爪が尾爪、その基部から出ている小さい爪が基刺、下面に鋸の歯のように並んでいるのが肛刺・側刺です。このあたりの形状や数が同定のための重要なポイントですが、写真はピントが浅いので何枚か撮って見比べないとなかなか全ての特徴は確認できません。

(2019.11.25・明石公園 桜堀にて採集)