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2022年10月12日水曜日

バンピレラ

 単細胞のアメーバ、バンピレラ Vampyrella です。カバーガラスの下面に仮足を伸ばしてゆっくり移動していました。アオミドロなどの緑藻類の捕食者で、獲物の細胞壁に穴を開け、中身を吸い出して食べてしまうそうですが、その現場はまだ見たことがありません。細胞が赤いのは食べた藻類によるもので、捕食直後は緑色、それがやがて赤く変わり、消化が進むと透明になるということです。色がなければ以前に出したヌクレアリア Nuclearia にも似ていますが、類縁は近くないようです。




動画です。



(2022.08.09・明石市大久保町の水田にて採集)


2022年5月31日火曜日

ヌクレアリア(Nuclearia sp.)

 ヌクレアリア Nuclearia というアメーバ状の単細胞生物ですが、いわゆるアメーバ動物(アメーバ動物門 Amoebozoa)ではありません。「プランクトンハンドブック 淡水編」によれば「近年の研究では菌類に近縁であることが示されている」ということで、藻類などを捕食するそうです。近所の川で採取して2週間ほど放置していたサンプルの中で見つけました。

細胞の中心付近にピントを合わせています。目玉焼きのように見えるのが核です。

これは細胞表面で、収縮胞が見えます。

動画です。


(2022.05.06 撮影)

2021年9月6日月曜日

ツボカムリの分裂

 2個のツボカムリが互いに開口部をくっつけているのを見つけました。最初は接合かと思いましたが、どうやら細胞分裂の最終段階だったようです。見ているうちに二つの殻の境い目から触手が伸びはじめ、やがて分離してそれぞれ反対方向に別れていきました。この次の機会にはもっと初期の、殻が括れはじめた段階から観察してみたいものです。




撮影を始めてから約25経過しました。

動画です。


移動中の片割れです

波状の突出部の数は5個で、以前のブログに出したもの(突出部が3個)と同様 Difflugia lobostoma ではないかと思います。


動画です。


(2021.08.06・明石公園の池にて採集)

2021年9月4日土曜日

多核のアメーバ カオス(Chaos sp.)

 底の泥とともに採ってきた池の水の中で、大型のアメーバを見つけました。細胞内に無数の核が見えるので、おそらくカオス属(Chaos)の一種だろうと思います。


微分干渉ですが、10X対物に20X用の素子を使っているので効果が今一つです。長く伸びると1mmくらいになります。


この2枚は位相差です。

暗視野では核は白っぽく見えます。


再び微分干渉です。

動画です。


次の動画は位相差ですが、5倍速に編集しました。


(2021.08.06・明石公園の池にて採集)

2021年5月29日土曜日

アメーバ(Amoeba ?proteus)

大型のアメーバです。おそらく以前のブログに出したものと同じ種で、どちらもAmoeba proteus だと思っていますが、実は多種との見分け方がよく分かりません。前回はDIC撮影だったので今回は位相差で。




中央の小判型で黒っぽいのが核だと思いますが、その左下の丸いのは何でしょうか。

動画です。


(2021.05.07・明石公園 藤見池にて採集)