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2025年11月1日土曜日

ニシキギのキバラヘリカメムシ

 毎年公園内のどこかのマサキかニシキギで見られるキバラヘリカメムシですが、集まる木は年によって変わっていきます。多分実のつき具合などの違いが影響するんでしょうが、どこに現れるかなかなか予測がつきません。今年もこれまでごく散発的にしか見ていなかったのですが、一か所のニシキギで多数発生しているとの情報を虫仲間からいただきました。早速見に行けば、多数の成虫・幼虫が集まり、とても賑わっています。ごく最近にも何度か前を通っていたはずなのですが、全く気づきませんでした。






羽化直後の成虫もいました。

(2025.10.24・明石公園)

2025年10月28日火曜日

甘露をもらうキイロシリアゲアリ

 アベマキの葉の裏で、ポツンと1匹だけのアブラムシに数匹のキイロシリアゲアリ Crematogaster osakensis が集まっていました。アブラムシはおそらくクヌギトゲマダラアブラムシ Tuberculatus capitatus の幼虫で、以前のブログの記事と同じ組み合わせです。アブラムシが排出する甘露をアリが受けとる瞬間を撮りたくて、しばらく粘ってみました。
甘露の球が現れるタイミングは、直前にアブラムシが少しお尻を持ち上げるので分かりやすいのですが、アリがすかさず吸い取ってしまうのでシャッターが遅れたり、ピントが外れたり、他のアリが邪魔をしたりと、なかなか思い通りには撮れませんでした。











(2025.10.15・明石公園)


2025年9月26日金曜日

ヘクソカズラグンバイの羽化

 ヘクソカズラの葉の裏で羽化していたヘクソカズラグンバイです。たしか以前のブログにも出したはずだと思って探して見ると、11年前の記事が見つかりました。同じものを同じように撮っていて我ながら進歩がないことにがっかりしますが、好きな場面なのでまた出します。

これは背面から。

正面から。





まだ翅が伸び切っていないので、先に膨らんだ飾り(?)がひときわ目立ちます。

同じ葉で、一足先に羽化を終えてまだ体色の出ていない成虫も数匹いました。

(2025.09.19・明石公園)



2025年9月18日木曜日

シベリアカタアリとカイガラムシの一種

 クズの葉の裏にアリが集まっていたのでルーペで確認すると、この場所に多いシベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus で、1匹のカイガラムシの周りに群がっているのでした。カイガラムシの方は形を見るとカタカイガラムシ科ではないかと思いますが、確かではありません。見ていると時々カイガラムシのお尻から甘露の球が現れて、近くにいたアリがそれをすかさず吸い取ります。その瞬間を撮りたくてしばらく粘ってみたのですが、何度もチャンスがあったもののどうしてもタイミングが合わず、あきらめて次の虫を探しに行きました。





(2025.09.05・明石公園)



2025年9月16日火曜日

アザミウマを捕らえたタバコカスミカメ

 タバコカスミカメ Nesidiocoris tenuis は、いわゆる生物農薬としての利用が進められていて、日本でもすでに製品化されているようです。その関係を記事を読むと主にコナジラミやアザミウマなどの微小害虫を捕食するそうなのですが、今回初めて、キリの葉の裏でアザミウマを捕らえているところを見つけました。昨年にはやはりキリの葉でヒメイトカメムシを吸汁していたのを掲載していますが、この獲物はすでに死んでいたのかも知れません。こちらの資料によると本種は捕食性と植食性の両方の性質を持っていますが、植物の種によってはそれだけで産卵・繁殖することが出来るそうで、そいういう植物としてはゴマが知られています。そこにキリも含まれるのかどうかは分かりませんが、少なくとも明石公園では他の植物上では見たことがありません。



(2025.09.02・明石公園)



2025年9月12日金曜日

クスグンバイと産卵痕

 昨日の記事と同じように見えますが、今回はクスグンバイ Stephanitis fasciicarina です。和名通りクスノキの葉に寄生するグンバイムシですが、クスノキはどこにでもあるのに意外に多くは見かけません。産卵痕を見たのもこれが初めてです。ヒメグンバイと違って、こちらは主脈そのものではなくその両側に卵を産みこんでいました。




以下は他の葉にいた別個体です。




(2025.09.02・明石公園)

2025年9月11日木曜日

卵を守る(?)ヒメグンバイ

 以前のブログでも出したことがあるのですが、夏から秋にかけて、アベマキやコナラの葉の裏でこんな光景がよく見られます。多数の卵が産みこまれた主脈の傍らでヒメグンバイ成虫が1匹、じっとしているだけなのですが、この成虫はおそらく卵を産んだ♀で、幼虫が孵化してくるまでの間卵を守っているのではないかと勝手に推測しています。飼育観察したわけでもないので確かな根拠もありませんが、カメムシの仲間ではツノカメムシ類のように産卵後の卵や孵化幼虫を守る種も知られているので、グンバイムシでそのような習性が見られても不思議ではない気がします。少なくとも、成虫がそばにいればこのような寄生者を遠ざける効果はあるかも知れません。

主脈に付着した黒いタール状の物質の中に噴火口のように開いているのが産みこまれた卵の上端で、幼虫はこの噴火口の中の「蓋」を持ち上げて孵化してきます。残念ながら孵化の瞬間はまだ見たことがありませんが、産卵場面は昨年初めて撮影することが出来ました。





(2025.07.30,09.02・明石公園)



2025年9月6日土曜日

木柵に産卵するアブラゼミ

 産卵中のアブラゼミを見つけました。
場所は伐採された木の枝を使った古い木柵で、セミはその側面に産卵管を刺しています。じりじりと前進しながら何度か産卵しているようでしたが、産卵管が体の陰になって見えにくく、何とかうまく撮れないかと四苦八苦しているうちに飛んでいってしまいました。




(20253.08.09・明石公園)


2025年9月5日金曜日

ビワキジラミ

 ビワの大きな葉を裏がえすと、見慣れないキジラミが1匹、主脈の陰にくっついていました。とりあえず撮影してから周囲の葉を調べてみましたが他には見つかりません。ビワの葉でキジラミを見た記憶がなかったので、他の植物から偶然移ってきたものかと思いながら撮影したのですが、帰宅してからビワ/キジラミで検索してみると、新顔のビワ害虫としてビワキジラミ Cacopsylla biwa に関する記事がたくさん出てきました(こちらなど)。2012年徳島県で初めて発見され、2014年に新種記載された種で、画像を見比べてもこの種で間違いなさそうです。兵庫県でも2017年でも確認されています。この公園ではビワの木は少ないのですが、今度は幼虫を見つけないといけません。

体長約2.3mm、翅端まで約2.6mmです。この写真では分かりづらいですが、腹端を見ると♂のようです。



(2025.08.28・明石公園)


2025年8月31日日曜日

フタテンカメムシの幼虫

 虫仲間に教えられ、初めてフタテンカメムシ Laprius gastricus を撮影できたのが昨年の秋でしたが、今回はやはり同じ虫仲間に前回見逃した幼虫の居場所まで案内してもらいました。

ススキの根方にいたのを、葉の先の方に移して撮っています。


体長は約10mm。翅芽の発達具合からおそらく終齢(5齢)だと思います。

しばらく大人しくしていたのでお顔も。

引き続き、二人でススキの葉をかき分けていると孵化したばかりと思われる幼虫も見つかりました。葉裏に卵の殻が4つ、幼虫も4匹いたのですが1匹は離れてしまいました。色合いは終齢と同じですね。


(2025.08.24・明石公園)