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2026年7月19日日曜日

ウスマエグロハネナガウンカ

 昨日のマエグロハネナガウンカの記事の中で、以前にも同種を見たことがあると書いていましたが、改めて写真を調べるとマエグロではなくウスマエグロハネナガウンカ Zoraida albicans でした。30年近く前のフィルムをスキャンしたもので画質は良くありませんが、この機会に出しておきます。
マエグロと同属でよく似ていますが、こちらこちらの記事によると前翅前縁の暗色部の色が薄くて透明部との境が明瞭でなく、また前翅端の翅脈末端に4つの小黒点が並ぶことで区別できるということです。
撮影場所は標高250mほどの山上の寺の境内で、サクラの幹の傷んで腐朽しかけた部分に多数の成虫・幼虫が集まっていました。やはりマエグロと同じく菌類を餌にしているのかも知れません。




顔もマエグロにそっくりですが、触角がやや長いようです。

翅端に並んだ4つの小黒点が見えますが、その外側の白い部分の方が目立ちます。

幼虫たち。お尻から銀色で糸状のワックスが伸びています。大きい個体は終齢と思われます。

羽化直後の成虫もいました。

(1997.08.11・姫路市増位山随願寺)



2026年7月18日土曜日

マエグロハネナガウンカ

 一緒に散策していた虫仲間の枝たたきで落ちてきたマエグロハネナガウンカ Zoraida pterophoroides です。手近の木の枝にとまらせたのを撮らせてもらいました。前翅長が15mmほどあって、アカハネナガウンカより一回り大型です。幼虫はキノコ類を食べるそうですが、かなり以前にこの種の成虫や幼虫がサクラの幹の腐朽した部分に集まっているのを見たことがあります。ちょっととぼけた感じの顔面も撮っておきました。



(2026.07.12・三木山森林公園)


2026年7月14日火曜日

ツヤキノコカスミカメ

 アカマツと思われる伐採木の、めくれ上がった樹皮の下から出てきた初見のカスミカメです。日本原色カメムシ図鑑第2巻で調べてみると、ツヤキノコカスミカメ Yamatofulvius miyamotoi に一致しました。「林床の廃棄されたシイタケ栽培木や倒木上で生活」とあるので多分合っているでしょう。学名から想像される通り、Yamatofulvius は日本固有属だそうです。体長約4mmです。



(2026.07.12・三木山森林公園)

2026年6月18日木曜日

ヒメハナカメムシ属の幼虫

 イノコヅチの葉の上を歩いていたヒメハナカメムシ属(Orius)の幼虫です。撮影できたのはこの2匹だけですが、他にも数匹見かけました。成虫も1匹見ましたが、撮影出来ず、種名は分かりません。この仲間は冬場の樹皮下で越冬中の成虫がよく見つかりますが、こちらのように捕食性で、アブラムシやアザミウマ、ハダニなどに対する生物農薬として利用が進められているようです。


これは体長約1.4mm。3齢くらいでしょうか。


こちらは約1.6mmで、4齢くらいと思います。

上と同じ個体です。

(2026.06.11・明石公園)



2026年6月9日火曜日

ミツボシツチカメムシの幼虫?

 前日の雨で湿った切り株の上を小さな赤い虫が横切っていきます。ダニにしてはちょっと大きいなと思ってレンズを向けると、カメムシの幼虫でした。場所柄からツチカメムシ類の幼虫ではないかと思って検索すると、「ふしあな日記」のこちらの記事に掲載されているミツボシツチカメムシ Adomerus triguttulus の幼虫がよく似ています。成虫はこの公園でもよく見かけるので同種の可能性は高そうですが、ツチカメムシの若齢幼虫も同じような体色をしているようなので、あるいはそちらかも知れません。因みに上にリンクした「ふしあな日記」ではミツボシツチカメムシを飼育観察されていて、母虫の産卵から卵塊を運んだり幼虫に給餌したりする様子まで紹介されています。

左の触角が切れています。

体長約2.7mmです。

(2026.06.04・明石公園)


2026年6月4日木曜日

クワナケクダアブラムシの幼虫たち

 これはアベマキの枝に群がっていたアブラムシですが、以前のブログにも出したクワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanai の幼虫だと思います。この公園では同じ Greenidea 属のニホンケクダアブラムシ G. nipponica や和名無しの G. nigra を確認していますが、それらの種名や特徴はすべて研究者の杉本さんに教えていただきました。その杉本さんからいただいたコメントによれば、クワナケクダアブラムシを外見で近似種と区別する特徴は、まず脛節の色は基部が濃く、先端に向かって淡色になること、もう一つは幼虫角状管の間にある硬化板の形が「富士山型」(尾片側が裾野、頭部側が山頂)を呈していることで、今回の写真でもそれらの特徴は見てとれます。幼虫たちには甘露を求めてアミメアリが集まっていましたが、成虫は見られませんでした。






(2026.05.24・明石公園)


2026年6月2日火曜日

不明ヨコバイ幼虫

 イタドリの茎でヒメコブハムシの卵を探していると、こんなものも見つかりました。体長2mmほどのヨコバイ類の幼虫です。小さいながらもなかなかカラフルな外見ですが、これがどんな成虫になるのか見当がつきません。茎や葉柄に口吻を突き刺していましたが、レンズを近づけるとくるりと裏側に回ってしまうので、体の側面やお尻しか撮れませんでした。




(2026.05.24・明石公園)

2026年5月19日火曜日

イスノフシアブラムシとキイロシリアゲアリ

 アラカシの、剪定で切り残された短い枝でイスノスシアブラムシ Nipponaphis distyliicola を見つけました。以前はアラカシのひこばえに並んでいるのをよく見かけたものですが(こちら)、ここ数年は全く目にしなくなっていて、これが数年ぶりです。しかしコロニーの大部分は寄生バチが出た後の抜け殻で、わずかに残った成虫に数匹のキイロシリアゲアリ Crematogaster osakensis が集まっていました。
このアブラムシは春に有翅虫が現れてイスノキに移住し、イスノキエダナガタマフシという、イチジクの実のような大きな虫こぶを作ります。このコロニーはすでに有翅虫を出した後の生き残りなのかも知れません。


左奥の枝ではほとんどがマミーの抜け殻です。






(2026.05.14・明石公園)

2026年5月14日木曜日

久しぶりのトゲキジラミ

 クスノキの若木の葉裏に1匹だけとまっているトゲキジラミ Togepsylla matsumurana の成虫を見つけました。この公園では過去に成虫を2、3度見たことがあるだけですが、それらはおそらく偶然飛んできた個体で、この場所で生まれたものではないだろうと思っています。平べったい体形で、さらに翅を平らにたたむので一見キジラミには見えないキジラミです。別の場所で撮った、食草のシロダモで繁殖している様子はこちら、成虫の深度合成画像はこちらに出しています。



体長は約1.4mm、翅端まで約2.2mmです。



(2026.04.25・明石公園)


2026年4月23日木曜日

越冬明けのマツヘリカメムシ

 いつも情報をいただいている虫仲間から、マツヘリカメムシがたくさん来ているよ、と教えられて、数日後に見に行きました。芝生広場の周囲に植えられている松を探すと、なるほどあちこちで成虫が新芽や膨らみ始めた球果を吸っています。地味な体色なので長い松葉の間にいると目につきにくいのですが、かなりの数がいるようです。暖かくなって越冬場所からから一斉に出てきたのでしょうが、冬場にはまだ見たことがありません。どんなところに隠れているんでしょうか。







(2026.04.14・明石公園)


2026年4月17日金曜日

黄色いアザミウマ幼虫

 今年は多い年なのか、アラカシの新葉を裏返すと高い確率でカシトガリキジラミの卵や1齢幼虫がついています。これだけ多ければちょうど孵化の様子を見るチャンスもあるのではないかと、たくさんの卵がついた葉の裏をルーペで探していると、小さな黄色いアザミウマの幼虫が歩いていました。カメラで追いかけているとやがてカシトガリキジラミの卵に近づいてきたので、ひょっとしてこれを食べるのか、と期待しましたが、特に興味も示さず歩いて行ってしまいました。所属は全く見当がつきません。体長は約0.5mmです。





(2026.04.12・明石公園)

2026年4月16日木曜日

サツマキジラミの交尾

 シャリンバイの新葉の裏で交尾中のサツマキジラミ Cacopsylla satsumensis です。寄主のシャリンバイは公園や歩道の植え込みなどいたるところに植えられていて、このキジラミもごく普通に見られますが、なにぶん小さいので目にとめる人は少ないかも知れません。交尾の後は♀の産卵ですが、その様子は以前のブログに出しています。


(2026.04.12・明石公園)


2026年3月27日金曜日

死んだオオキンカメムシ

 この1月にも出したばかりのオオキンカメムシですが、今回の冬は例年よりたくさん来ていたようです。いつもの公園でも、これまであまり見なかったような場所でもよく見かけました。海に近い低地で冬を過ごし、暖かくなるとまた繁殖のために山(?)に戻っていくはずですが、戻れないものも結構いるようです。どんな理由によるものか知りませんが、この日も地面に落ちたり、また植物などにつかまったまま死んでいる個体を何匹も目にしました。虫好きと言っても標本を集める趣味はないんですが、こんなに大きくてきれいな虫がそのままの姿で死んでいるのを見ると、つい持って帰りたくなります。



(2026.03.24・明石公園)

2026年3月7日土曜日

クヌギカメムシ・初齢と2齢幼虫

 クヌギカメムシの卵が孵化していました。
ここ数年来毎年産卵を確認している若いクヌギの幹です。卵塊を包むゼリー状の覆いの下から幼虫が現れる様子を撮りたくてときどき立ち寄っていたのですが、今回はタイミングを逃したようで、どの卵塊でもすでに孵化は済んでいました。

孵化して間もない1齢幼虫たちです。

緑色のゼリーは当面の食料になるもので、幼虫は孵化するとその場で口吻を差し込んで吸収を始めます。

この卵塊では一足先に孵化が終わったらしく、ゼリーはほとんど食べつくされて幼虫たちは丸々と太っています。

こちらではほとんどの幼虫が2齢への脱皮を終えていました。

脱皮途中の幼虫です。
3年前に撮った孵化はこちら、その前年秋の産卵の様子はこちらに出しています。

(2026.03.06・明石公園)