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2024年4月16日火曜日

シマトビケラ科の一種

 河川敷を歩いていると、多数のトビケラが飛び交っていました。ときどきあたりの雑草や灌木の枝、さらにはこちらの体にまでとまるのですが、ほとんどがカメラを向ける間もなくすぐにまた飛び立ってしまい、どうにか撮影できたのが下の2匹だけでした。
翅の斑紋などの特徴はコガタシマトビケラ Cheumatopsyche brevilineata によく似ていますが、この仲間は成虫での同定は難しいようなので、シマトビケラ科 Hydropsychidae の一種としておきます。

アキニレの枝にとまった個体です。翅端まで約9.5mm。手前の枝が邪魔をしてこれ以上近づけませんでした。

この人はギシギシの葉の裏でじっとしていました。大きさは1匹目とほぼ同じ。

小さなマルトビムシと睨めっこ?。


トビケラ目は毛翅目。系統的にはチョウ・ガの鱗翅目と近縁だそうです。

おもむろに動き出したと思うと、葉面を舐めるような動作をはじめました。

大あごは退化しているので、葉面のわずかな栄養分でも吸収しているんでしょうか。

(2024.04.12・神戸市西区伊川)


2023年9月11日月曜日

ヒメトビケラの一種(?Hydroptila sp.)の幼虫

 プランクトン観察のために水田で採ってきた水の中に、こんなものを見つけました。筒形の巣に入った小さなトビケラの幼虫で、ネット上の情報を参照するとヒメトビケラ科で間違いなさそうです。同科の中でもヒメトビケラ属 Hydroptila の可能性が高いと思っていますが、こちらの方は確かとは言えません。この仲間の成虫は以前に一度だけ撮影しています(こちら)。
巣は小さな砂粒などを綴って作られています。両端が開いていて、時々長い体を反転させて反対側から顔を出すところは、類縁は遠いのですが以前のブログに出したフサゴカイの幼生を思い出しました。




巣に絡まったアオミドロを食べていました。

動画です。
終盤では巣の表面に棲みついた(?)繊毛虫やイタチムシが見えます。


(2023.08.11・神戸市西区にて採集)