体長4mmちょっとのガロアケシカミキリExocentrus galloisi です。知らぬ間に服の袖にとまっていたのを手近のサクラの葉にのせて撮りました。これまでにも何度か撮影していますが、ブログに出すのは初めてだと思います。小さくて地味なカミキリムシですが、アラゲケシカミキリ属という(和)属名の通り、まっすぐ立った長い剛毛が疎らに並んでいるのが特徴的です。
2025年6月30日月曜日
2025年6月28日土曜日
ヒメカサキビ
虫を探して朽木や落ち枝をひっくり返していると、こんな小さな巻貝がよく見つかります。探しものはやはり昆虫なのでそのまま次へ行くことが多いのですが、これは殻の形が面白いと思って撮っておきました。殻径約3mm、高さが2mm弱で、周縁が角ばっているのが特徴です。湿った落ち葉の上に置くと、殻から顔を出して這いはじめました。ネット情報を調べてみると、ベッコウマイマイ科のヒメカサキビ Trochochlamys subcrenulata でよさそうです。「日本のレッドデータ検索システム」によれば十余りの都県で準絶滅危惧種に指定されていますが、兵庫県は含まれていないようです。初めて見た気がしますが、普段から特に注意をしているわけでもないので、この公園内には結構多いのかも知れません。
2025年6月26日木曜日
ムナブトヒメスカシバ
イタドリの葉の上に乗っているのを見て一瞬ドロバチかと思いましたが、よく見るとスカシバの一種でした。この仲間としては非常に小さく、見間違えたのもそのせいかも知れません。後で調べてみるとムナブトヒメスカシバ Entrichella constricta という種で、やはり国内では最小のスカシバだそうです。私にとっては初見の大変美しい蛾なので、逃げられぬよう細心の注意を払いながらそろりそろりと近づいたのですが、運よく睡眠中だったのか、最後には葉をつまんで顔のアップを撮り終えるまでじっとしていてくれました。体長は10mm足らず、前翅長は8mmくらい。腹部が太いので♀だと思います。写真では前翅に透明部分が見えませんが、ネット上の多数の画像を見比べると、♂では透明部分がはっきりしていますが♀ではほとんど見えないようです。
2025年6月25日水曜日
ヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)・捕食
冬場にはケヤキなどの樹皮下で越冬しているのをよく見かけるヒメハナカメムシの一種(Orius sp.)ですが、この日はアベマキの葉の裏でヒメグンバイ Uhlerites debilis の幼虫を捕食していました。今年の2月にツヤヒメハナカメムシ (O. nagaii )として掲載したものと同種のように見えますが、「頭部前葉は淡色」という特徴が今回の個体でははっきりしないので、Orius sp.としておきます。獲物のグンバイ幼虫は2齢くらいと思われますが、ほとんど逃げる様子もなく、次々と餌食になっていました。アブラムシと同じく、この仲間も“陸のプランクトン”と呼ぶべき存在なのだろうと思います。
2025年6月23日月曜日
ヒラタハナムグリの交尾
木立の中の薄暗い場所に、最近になって伐採されたヤマモモの幹がそのまま転がされています。何か来ていないかと立ち寄ってみると、垂直になった切断面からなにやらとび出していました。
2025年6月22日日曜日
イノコヅチカメノコハムシの終齢幼虫
昨年の記事と同じ場所のイノコヅチに、今年もイノコヅチカメノコハムシ Cassida japana が集まってきていました。しばらく前から成虫や幼虫を見かけていたのですが、この日はお尻の先に脱皮殻を4つ付けた終齢(5齢)幼虫ばかりでした。体長は5mm前後です。
葉の上で、こんな風にお尻を立てているものも多いのですが、葉に触れたりして警戒させるとたいていすぐに葉面に降ろしてしまいます。この個体は協力的でした。2025年6月21日土曜日
カバイロキバガ
イノコヅチの葉に乗っていたカバイロキバガ Dichomeris heriguronis です。普通種で、多分何度も撮っているはずですが、ブログに出すのは初めてだと思います。翅端まで10mmばかりの小さな蛾ですが、三角翼みたいなすっきりしたデザインと反り返った下唇鬚がなかなかかっこいいですね。幼虫はバラ科のサクラやモモなどの葉を食べるそうです。