2026年7月20日月曜日

クモの卵嚢

 サルトリイバラの葉の裏にきれいなオレンジ色の塊が見えたので確認すると、クモの卵嚢でした。初めて見る形ですが、卵塊を守る覆いは二重構造になっていて、内側は赤くて細い糸で密に編まれ、その外側を白くて太い糸が粗く取り巻いています。大変精巧な造りで、1匹の母グモがこんなものをどうやって作るのか、ちょっと想像がつきません。だいたい太さも色も違う2種類の糸を使い分けるということ自体、そんなことが出来るとは知りませんでした。ネット上の画像を探すとセンショウグモの仲間がこれに似た卵嚢を作るようですが、ぴったり一致するものは見当たらないので、また別の仲間かも知れません。大きさは、内側のオレンジ色の部分の高さが7mmほどです。



中に見える卵は直径1.2mmくらいです。

外側の太い糸は細かな毛でおおわれていて、飾りつけに使うワイヤーモールみたいです。

(2026.07.12・三木山森林公園)



2026年7月19日日曜日

ウスマエグロハネナガウンカ

 昨日のマエグロハネナガウンカの記事の中で、以前にも同種を見たことがあると書いていましたが、改めて写真を調べるとマエグロではなくウスマエグロハネナガウンカ Zoraida albicans でした。30年近く前のフィルムをスキャンしたもので画質は良くありませんが、この機会に出しておきます。
マエグロと同属でよく似ていますが、こちらこちらの記事によると前翅前縁の暗色部の色が薄くて透明部との境が明瞭でなく、また前翅端の翅脈末端に4つの小黒点が並ぶことで区別できるということです。
撮影場所は標高250mほどの山上の寺の境内で、サクラの幹の傷んで腐朽しかけた部分に多数の成虫・幼虫が集まっていました。やはりマエグロと同じく菌類を餌にしているのかも知れません。




顔もマエグロにそっくりですが、触角がやや長いようです。

翅端に並んだ4つの小黒点が見えますが、その外側の白い部分の方が目立ちます。

幼虫たち。お尻から銀色で糸状のワックスが伸びています。大きい個体は終齢と思われます。

羽化直後の成虫もいました。

(1997.08.11・姫路市増位山随願寺)



2026年7月18日土曜日

マエグロハネナガウンカ

 一緒に散策していた虫仲間の枝たたきで落ちてきたマエグロハネナガウンカ Zoraida pterophoroides です。手近の木の枝にとまらせたのを撮らせてもらいました。前翅長が15mmほどあって、アカハネナガウンカより一回り大型です。幼虫はキノコ類を食べるそうですが、かなり以前にこの種の成虫や幼虫がサクラの幹の腐朽した部分に集まっているのを見たことがあります。ちょっととぼけた感じの顔面も撮っておきました。



(2026.07.12・三木山森林公園)


アカマツの幹で産卵するコマユバチの一種

 この見た目はコマユバチで間違いないと思いますが、翅脈を確認できなかったのでひょっとしたらヒメバチかも知れません。アカマツの樹皮に産卵管を突き刺していました。黒い体にオレンジと白の混じった美しいハチです。樹皮の下に潜む寄主は何でしょうか。



(2026.07.12・三木山森林公園)


2026年7月17日金曜日

ギンシャチホコ若齢幼虫

 アラカシの葉裏にくっついていた幼虫です。シャチホコガ類の幼虫、とまでは分かるのですがさて何シャチホコだったかと考えていると、同行の虫仲間がギンシャチホコだろうと教えてくれました。若齢ですが、背中に並んだ角のような突起が立派です。過去の記事を調べると、ほぼ同齢と思われる、ただし寄生バチの犠牲になった幼虫を出していました。以前のブログには終齢幼虫も載せていました。何度名前を調べてもその時限りですぐに忘れてしまうのは困ったものです。


(2026.07.12・三木山森林公園)

2026年7月15日水曜日

クロスズメ+おまけ

 アカマツの幹にとまっていたスズメガです。同行の虫仲間が見つけたものを撮らせてもらったのですが、色も模様も見事に樹皮に同化していて、目の前で指差して教えられても何を見ているのか認識するまでしばらく視線がさまよいました。調べてみるとこれはクロスズメ Sphinx caliginea で、幼虫はやはりマツ科の植物を食べるそうです。翅の傷みが全くない新鮮な個体で、この日羽化したばかりだったのかも知れません。
帰宅後パソコンで画像を見て、蛾の腹部背面に2匹のヌカカがとまっていることに初めて気がつきました。体液を吸っているのでしょう。種名も分かりませんが腹部がきれいな緑色をしていて、その場で気づいていればぜひアップで撮りたかったのにと、注意力のなさが悔やまれます。


1枚目の切部分拡大です。すでにたっぷり吸ったのかはち切れそうなお腹をしています。きれいな緑色は蛾の体液でしょうか。

(2026.07.12・三木山森林公園)


2026年7月14日火曜日

ツヤキノコカスミカメ

 アカマツと思われる伐採木の、めくれ上がった樹皮の下から出てきた初見のカスミカメです。日本原色カメムシ図鑑第2巻で調べてみると、ツヤキノコカスミカメ Yamatofulvius miyamotoi に一致しました。「林床の廃棄されたシイタケ栽培木や倒木上で生活」とあるので多分合っているでしょう。学名から想像される通り、Yamatofulvius は日本固有属だそうです。体長約4mmです。



(2026.07.12・三木山森林公園)