先日ナガコバチが産卵していた、そのすぐ近くのアベマキの葉のクヌギハマルタマフシに、今度はカタビロコバチ科 Eurytomidae の一種が来ていました。腹部の大部分が黄色い種で、他の特徴も併せて以前のブログに出したもの(こちら)によく似ています。体長もほぼ同じ(今回のものは約2mm)で、同種の可能性が高いと思います。ゴールの周囲を回りながら試すように何度か産卵管を突き刺してはすぐに抜くということを繰り返していましたが、やがて同じ場所に刺したまま動かなくなり、産卵が始まったようでした。
2025年9月14日日曜日
2025年9月12日金曜日
クスグンバイと産卵痕
昨日の記事と同じように見えますが、今回はクスグンバイ Stephanitis fasciicarina です。和名通りクスノキの葉に寄生するグンバイムシですが、クスノキはどこにでもあるのに意外に多くは見かけません。産卵痕を見たのもこれが初めてです。ヒメグンバイと違って、こちらは主脈そのものではなくその両側に卵を産みこんでいました。
2025年9月11日木曜日
卵を守る(?)ヒメグンバイ
以前のブログでも出したことがあるのですが、夏から秋にかけて、アベマキやコナラの葉の裏でこんな光景がよく見られます。多数の卵が産みこまれた主脈の傍らでヒメグンバイ成虫が1匹、じっとしているだけなのですが、この成虫はおそらく卵を産んだ♀で、幼虫が孵化してくるまでの間卵を守っているのではないかと勝手に推測しています。飼育観察したわけでもないので確かな根拠もありませんが、カメムシの仲間ではツノカメムシ類のように産卵後の卵や孵化幼虫を守る種も知られているので、グンバイムシでそのような習性が見られても不思議ではない気がします。少なくとも、成虫がそばにいればこのような寄生者を遠ざける効果はあるかも知れません。
2025年9月10日水曜日
アミメアリとアオオビハエトリ
アカメガシワの花外蜜腺に来たアミメアリを、アオオビハエトリが狙っていました。脚(第一歩脚)を高々と挙げ、周囲を往ったり来たりしながら何度も獲物に迫るのですが、毎回ギリギリのところでサッと退却します。その間アリは呑気に蜜を舐めていて気付いた様子もありませんが、クモの方ははじめから腰が引けているというか、アリのわずかな動きにもびくびくしている様子です。専門の捕食者でもアリを相手にするのは危険が伴うのでしょう。
見ている分には面白かったのですが、なにぶん動きが早くて撮った写真はほとんどピンボケでした。視力と反射神経に問題があるようです。
2025年9月8日月曜日
クヌギハマルタマフシに産卵するナガコバチ科の一種(?Eupelmus sp.)
クヌギハマルタマフシはクヌギハマルタマバチが産卵することによって出来る虫こぶですが、この公園ではアベマキの葉でよく見られます。緑の葉の上で赤い球が各支脈の上に一つづつ、等間隔で並んでいたりするとなかなか奇麗なものですが、この虫こぶにも寄生するハチがいます。以前のブログでもタマバチ(ヤドリタマバチ?)が産卵しているところを出していますが、今回の寄生バチはナガコバチ科の一種でした。体長は約3mm。過去の記事の中ではこちらによく似ていて、同じ Eupelmus 属ではないかと思います。。
最初、虫こぶにハチが乗っているのを見て思わず葉に触れると、葉面に降りて離れた場所に退却してしまいましたが、そっと手を放して見ているとやがてまた戻ってきて、虫こぶの上をしばらく歩き回った末、腹端をつけて産卵を始めました。2025年9月7日日曜日
白斑の少ないゴマダラカミキリ
サルスベリの幹を歩いていたゴマダラカミキリですが、上翅の白い紋が少なくて全体が黒っぽいのが気になりました。最近よく似た外来種が出没しているらしいのでひょっとしたら、と思ったのですが写真を調べるとやはり在来のゴマダラカミキリ Anoplophora malasiaca のようです。普通種ですが、これまでそれほどたくさんの個体を見てきたわけではないので、この程度の変異は珍しくないのかも知れません。また上翅の紋はよく見ると白い毛の塊からできているようなので、これは老齢の個体で単に毛が抜け落ちただけという可能性もありそうです。
2025年9月6日土曜日
木柵に産卵するアブラゼミ
産卵中のアブラゼミを見つけました。
場所は伐採された木の枝を使った古い木柵で、セミはその側面に産卵管を刺しています。じりじりと前進しながら何度か産卵しているようでしたが、産卵管が体の陰になって見えにくく、何とかうまく撮れないかと四苦八苦しているうちに飛んでいってしまいました。