大型の繊毛虫、フロントニア Frontonia(クチサケミズケムシ)の一種です。
運動を抑えるため、プレパラートに封じる際水の層をかなり薄くしたので、カバーガラスを載せた途端トリコシストを大量に放出してしまいました。
運動を抑えるため、プレパラートに封じる際水の層をかなり薄くしたので、カバーガラスを載せた途端トリコシストを大量に放出してしまいました。
画面右上に見える針状のものが放出されたトリコシストで、外的に対する防御の役割を持つとされています。本来細胞膜直下にある袋状の組織ですが、細胞が刺激を受けて中身が放出される際に針状になるそうです。
細胞の形は本来太短い円筒状ですが、カバーガラスに押し付けられて平べったくなっています。
細胞の厚みの中心付近にピントを合わせると表面の繊毛が見えてきます。
右上に見えるのが細胞口。
呑み込んだケラチウム Ceratium が画面右に見えます。
動画です。
後半で、食物の残滓を排出する様子が見られます。
(2019.10.10・明石公園 桜堀にて採集)