先日掲載したケジロヒョウホンムシと同じ時に、同じヒョウホンムシ科の小甲虫をやはりサクラの葉裏から採集していました。ヒメホコリタケシバンムシ Caenocara rufitarse だと思います。ほとんど半球型の体形で、一見やはり葉裏でよく見つかる黒いヒメテントウのようですが、触角を見るとテントウムシ類のそれとは全く似ていません。最初に見つけた1匹はその場で撮ろうとしたのですがやはり逃げ足が速すぎてうまく撮れず、次に見つけたのを1匹持ち帰って冷凍庫に放り込みました。
さて撮影のために冷凍庫から取り出すと、脚は折りたたまれ、特徴的な触角も胸部と腹部の間に引き込まれて見えません。どうにか触角を引き出すことは出来ましたが、脚の方はあきらめました。和名の通り、ホコリタケ類に集まるそうです。
2026年6月19日金曜日
ヒメホコリタケシバンムシ(深度合成)
2026年6月15日月曜日
ケジロヒョウホンムシ(深度合成)
以前のブログにはじめてこの小さな甲虫を出した時はどのグループに属するのかすら分からず、とりあえず“ハムシの一種?”としていたところ、匿名の方からケジロヒョウホンムシ Hanumanus senilis という種名を教えていただきました。ヒョウホンムシ科の一種で、この仲間は名前通り昆虫などの標本や乾燥食品などを食害するそうですが、この時期、サクラの葉の裏にとまっているのをよく見かけます。しかしわずかな刺激ですぐに落下するし、落ちるのを受け止めて葉に乗せても一瞬“死に真似”をしたあと一目散に駆け出すのでなかなか撮影できません。それで今回は1匹採集してかえり、いつものように深度合成撮影をしました。
2026年6月10日水曜日
クロボシトビハムシのペア
トウネズミモチの葉でよく見つかるクロボシトビハムシ Longitarsus bimaculatus です。以前のブログにも出していますが、今回は交尾中の雌雄です。♀が♂を背負ったまま歩き回るので追いかけながら撮りました。体長は♀2.4mm、♂2mmくらいです。
2026年6月6日土曜日
アベマキ葉裏の繭から羽化したゾウムシ
昨日の記事の、アラカシの葉裏についていた繭を持ち帰ってから6日目、羽化が始まりました。
繭を作った虫の正体さえ分かればよいと思って容器に入れたまま放置していたのですが、この日の朝ふとルーペで覗いてみると、ちょうど繭の一端がきれいな円形の蓋状に噛み切られていて、隙間から中の虫が見えています。やがて蓋を押し開けて出てきたのは体長2mm半ほどのゾウムシでした。
このゾウムシ、以前にも見たことがあると思って調べると、同種と思われるものを6年前に出していました。その記事では種名を「マダラケシツブゾウムシ?」としていたのですが、これはマメダオシやアメリカネナシカズラに寄生して虫こぶを作る種です。今回同じものがアベマキについた繭から出てきたことで、別種であることがはっきりしました。
そこであらためて甲虫図鑑やネット情報にあたってみたのですが、うまく当てはまる種が見つかりません。体形や上翅の斑紋はアカタマゾウムシ Stereonychus thoracicus に似ていると思ったのですが、これはヤチダモに寄生する種で、体長も5~5.5mmと倍以上あって全くの別種です。ただこの種の属する Stereonychus はすべて脚の爪が1本ということですが、下の写真から分かるように今回繭から出てきたゾウムシも爪が1本です。多くの甲虫と同様ゾウムシでも通常爪は1対なので、それが1本ということは候補がかなり絞れそうな気がしますが、 Stereonychus 属以外の1本爪ゾウムシがどれくらいいるのかもよく分かりません。ただ外見も似ていることから、Stereonychus の可能性もあるのではないかと想像しています。
2026年6月1日月曜日
ヒメコブハムシの卵(糞ケース)
いつもの公園のイタドリにヒメコブハムシ Chlamisus diminutus が来ていることを初めて知ったのは2年前の5月で、昨年も同じ季節に見ています。今年もそろそろ産卵の季節かと思って探しに来たのですが、何匹かの成虫は見かけたものの、産卵中の個体は見つかりません。すでに産み付けられて糞のケースに納まった卵はあちこちで見つかったので、かわりにそれらを撮影しておきました。
2026年5月27日水曜日
チャバネキクイゾウムシ?のペア
フジと思われる枯れ蔓に小さなゾウムシのペアがいるのを虫仲間に教えてもらいました。写真を確認すると以前の記事でチャバネキクイゾウムシ Kojimazo lewisi ?としたものと同種のようです。♂らしき小型の個体が♀と思われる大きい方の個体の背中によじ登ってきたのですが、何を思ったのか頭が向きが反対で、♀の口吻の先あたりに交尾器を伸ばしていました。体長は、吻を除いて♀が4.3mm、♂が3.2mmくらいです。その後どうなるのかと見ていましたが、カメラを警戒したのか2匹はそのまま離れてしまいました。
前の記事でも触れたように同属でよく似たササチャバネキクイゾウムシ K. pictus という種も存在しますが、両種の違いがよく分からないので今回もタイトルから疑問符付が外せませんでした。
2026年5月18日月曜日
ナガタマムシの一種
この手の小さくて斑紋もないナガタマムシはどれも同じように見えて困るのですが、クワの葉の上にいたのでクワナガタマムシかもしれません。「タマムシハンドブック」などの写真や説明とも特に矛盾はないように見えるのですが、他の類似種との区別点がよく確認できないので、ここでは無理をせずにナガタマムシの一種としておきます。この仲間は見つけても撮る前に逃げられる確率が高いのですが、この人は珍しくしばらくじっとしていてくれました。体長は約6.4mmです。
2026年5月16日土曜日
ヒメナガニジゴミムシダマシの産卵
伐採木の木口で産卵していたヒメナガニジゴミムシダマシ Ceropria induta です。一緒に虫探しをしていたお仲間が見つけたものを撮らせていただいたのですが、“ナガニジゴミムシダマシ”の和名が変わって現在では頭に“ヒメ”がついていることもその時教えてもらいました。ネット検索してみると元の和名もまだ多く見受けられるので、変更は比較的最近のことのようです。属名もナガニジゴミムシダマシ属で、同属他種がどれも○○ナガニジゴミムシダマシという名をつけられているので、属名と種名の混同を避けるためなのでしょうか。
それはさておき、黒っぽくて強い光沢がある上翅に光の具合によって虹色が見えたり見えなかったりするという、いつものカメラ手持ちでフラッシュ一発の横着な撮影にはとても不向きな被写体です。
2026年5月15日金曜日
クビアカモモブトホソカミキリ
満開のコデマリの花にいろんな虫が集まってきていて、その中にこの小型のカミキリムシも数匹混じっていました。その時には別に珍しいものとも思えずかなりいい加減に撮影した上に、そよ風で揺れていたり絞りを間違えたりで撮れたのはブレボケの写真ばかりです。ところが帰宅して調べてみると、特徴のある外見からクビアカモモブトホソカミキリ Kurarua rhopalophoroides という、かなりの稀種であることが分かりました。同属のよく似たチュウジョウクビアカモモブトホソカミキリ(手持ちの保育社の甲虫図鑑ではイリオモテクビアカモモブトホソカミキリ)K. chujoi は国内では先島諸島にしか分布しないということなので、他に酷似種がいなければこの種で間違いないでしょう。カミキリムシでは珍しい単為生殖をすることが知られ、♀しか見つかっていないそうです。
2026年4月30日木曜日
アオマダラタマムシの羽化
写真はぼちぼち撮っているのですが、このところ雑用が多くて投稿がついつい遅くなってしまいます。
アオマダラタマムシが羽化してきている、との情報をいただき早速見に行きました。
場所は以前の記事にも出したクロガネモチ(と思っているのですがモチノキかも知れません)の切り株で、ここ数年、毎年季節になるとタマムシが集まってきていたのですが、羽化・脱出の場面はまだ見たことがありませんでした。
切り株には多数の脱出口が開いていて、そのうち二つの小さな穴の奥にタマムシの顔が見えています。しかしまだ朝で気温が低いせいか、見ていてもなかなか出てきそうにないので、そのあたりをぶらぶらしながら時々戻って脱出を待ちました。
その後いただいた情報によれば、約一週間後にもまだ羽化が続いていたそうです。
2026年4月14日火曜日
カリンに集まるモモチョッキリ
いつものカリンの木にモモチョッキリが来ている、との情報をいただいたので見に行ってきました。5年前の記事と同じ場所です。毎年のように現れて蕾や子房を齧っているのが見られるのですが、まだ産卵を確認したことがありません。地上からは見えない高いところで産卵しているのか、それともどこか別の場所で羽化した個体が毎年飛んでくるんでしょうか。この日は3匹ばかり見つかりましたが、なかなかじっとしていてくれないので写真の出来は良くありません。




















































