アカメガシワの葉の付け根で何やらごそごそ動いていると思ったら、花外蜜腺に集まったヒメハナゾウムシ Anthonomus (Anthonomus) minor でした。
2025年7月8日火曜日
ヒメハナゾウムシ(アカメガシワの花外蜜腺)
2025年6月30日月曜日
ガロアケシカミキリ
体長4mmちょっとのガロアケシカミキリExocentrus galloisi です。知らぬ間に服の袖にとまっていたのを手近のサクラの葉にのせて撮りました。これまでにも何度か撮影していますが、ブログに出すのは初めてだと思います。小さくて地味なカミキリムシですが、アラゲケシカミキリ属という(和)属名の通り、まっすぐ立った長い剛毛が疎らに並んでいるのが特徴的です。
2025年6月23日月曜日
ヒラタハナムグリの交尾
木立の中の薄暗い場所に、最近になって伐採されたヤマモモの幹がそのまま転がされています。何か来ていないかと立ち寄ってみると、垂直になった切断面からなにやらとび出していました。
2025年6月22日日曜日
イノコヅチカメノコハムシの終齢幼虫
昨年の記事と同じ場所のイノコヅチに、今年もイノコヅチカメノコハムシ Cassida japana が集まってきていました。しばらく前から成虫や幼虫を見かけていたのですが、この日はお尻の先に脱皮殻を4つ付けた終齢(5齢)幼虫ばかりでした。体長は5mm前後です。
葉の上で、こんな風にお尻を立てているものも多いのですが、葉に触れたりして警戒させるとたいていすぐに葉面に降ろしてしまいます。この個体は協力的でした。2025年6月14日土曜日
ヤマトケシマキムシ?
サクラの葉の裏に小さな影が見えたので、ゴミかなと思いながら念のため引き寄せてルーペで覗くと、小さいながられっきとした甲虫した。体長約1.6mmで、私の老眼ではどっちを向いているのかも分かりません。その場では科名すら思い浮かびませんでしたが、後で撮影画像を見るとなんとなく見覚えがあるので、過去の記事を探すと2度も(2015.04.16、2016.02.19)出していました。どちらも疑問符付きでヤマトケシマキムシ Melanophthalma japonica (ヒメマキムシ科)としています。それから約10年も経っているのでもう少し確かな情報が得られるかと、改めてネット上を探してみましたが見つからず、今回も疑問符付きのタイトルになりました。不確実ながらもこの種ではないかとした理由については前の二つの記事に書いています。
2025年6月8日日曜日
ヒメマルカツオブシムシのペア
個人的には、このサイズの甲虫の中ではかなり写真映りが良いほうだと思っているヒメマルカツオブシムシ Anthrenus verbasci です。ヒメジョオンの花の上で交尾していました。三毛猫みたいな配色もいいのですが、密生した鱗毛のおかげで多くのテントウやハムシのような強い光沢がないので、フラッシュ一発の横着な撮影でもあまりボロが出ないところも気に入っています。
今回のペアは♂の方が大柄で、以前の記事とは対照的です。雌雄差よりも個体変異の方が大きいということでしょうね。
2025年6月7日土曜日
キバラルリクビボソハムシの幼虫・その後
5月中旬に孵化していたキバラルリクビボソハムシの幼虫の、2週間後の様子です。大きいものは後体部が半球状に膨らんだ特徴的な体形で、体長7mm近くまで成長していました。成虫のサイズを考えるとこれくらいで終齢でしょうか。孵化幼虫のように背中に糞を載せている個体はもういませんでしたが、中齢と思われる体長3mmくらいの個体の中には、代わりに頭部の脱皮殻を背負っているものがいました。
体長3.2~3.5mmくらいの中齢幼虫。2025年5月22日木曜日
ヒメコブハムシの交尾と産卵
去年初めて見たヒメコブハムシ Chlamisus diminutus が今年も同じ場所のイタドリに来ていました。実は 昨日の記事のオオズアリもこのハムシを探しているときに見かけたものです。前回は見つけられなかった交尾シーンもようやく撮ることができ、また産卵中の♀もいました。この場所のイタドリは、夏が終わる頃には他の雑草とともにきれいに刈り払われていたので今年も来るかどうか心配していましたが、無事に帰ってきたようです。同属のムシクソハムシは成虫で越冬するそうですが、この種も同じなんでしょう。ただ最近まで食草も不明だったようですから、まだ確認されていないのかも知れません。
孵化後、幼虫はこの糞ケースの一端から顔を出して摂食をはじめ、こちらのように成長につれて自分の糞を付け足してケースを大きくしていきます。
2025年5月19日月曜日
キバラルリクビボソハムシ 卵・孵化幼虫・成虫
食痕が目立つツユクサがあったので、以前から撮影したいと思っていたキバラルリクビボソハムシ Lema concinnipennis の幼虫を期待して適当に葉を裏がえしていくと、何枚かの葉裏にハムシのものらしき黄色い卵が産み付けられていました。周りを探すと成虫も数匹見つかったので、卵もこのハムシのもので間違いなさそうです。まだ幼虫の姿はありませんが、一端に眼点のような斑点の現れているものもあって、孵化が近いと思われました。
数日後に訪れると、いくつかの卵塊は孵化していて小さな幼虫が摂食を始めています。まだ生まれたばかりと思われますが、すでに少量ながら自分の糞を背中に乗せているものもいました。また孵化直前と思われる卵では、卵殻を通して孵化直前の幼虫の姿がはっきり見えています。周囲ではまだ何組かの成虫が交尾していたので、産卵はまだしばらく続くのでしょう。まだ実物を見たことがありませんが、幼虫の成長につれて背中の荷物も大きくなっていくようです。少し日を置いてまた見に来なければなりません。