銅色に輝く、体長16mmほどのミズアブ科の一種です。トウネズミモチの葉にとまっていました。翅脈や小楯板に棘がないことから、トゲナシミズアブ属(Allognosta)だと思います。翅がやや白濁していて翅脈の色も薄いので、羽化後間もない個体かも知れません。それでも、葉をつまんで正面から撮ろうとすると飛んで逃げて行ってしまいました。
2024年11月18日月曜日
2024年8月26日月曜日
コウヤツリアブ
これも先月撮ったものです。樹種不明の切り株の周りを2匹のコウヤツリアブ Anthrax aygulus が飛び回っていました。ときどき1匹が切り株に着地するのですが、もう1匹が近づいてくるとすぐまた飛び上がってしまい、2匹が同時にとまることがありません。縄張り争いでもしているのか、あるいは雌雄で追いかけっこでもしているんでしょうか。
カリバチやハナバチに寄生するハエで、虫孔の開いた枯木などではよく見かける種ですが、当ブログでは初登場だと思います。
2024年5月2日木曜日
エゾホソルリミズアブ♀
この日、何匹も見かけたきれいなミズアブです。なかなか近づけないのをどうにか1匹だけ撮影できました。調べてみるとエゾホソルリミズアブ Actina jezoensis の♀のようです。以前のブログに一度、やはりこの季節に撮ったものを出していますが、それ以来12年ぶりの登場となりました。
2024年2月15日木曜日
ユスリカの触角
♂のユスリカの触角です。
いつもの公園で虫仲間と枝を叩いていた時に落ちてきたのを持ち帰り、スタック撮影したものです。まず最初にこの豪勢な触角のアップを撮り、そのあとで全身像を、という予定だったのですがミスをして、標本を潰してしまいました。したがって種名も分かりませんが、体長1cmほどもある大型種だったのでオオユスリカかアカムシユスリカあたりかも知れません。
2024年1月12日金曜日
2023年12月14日木曜日
オオセンダングサミバエ
多分ノジギクだと思いますが、南に面した石垣のすそに咲いた白い花に来ていた、翅に斑紋のある小さなハエです。斑紋は異なりますが、頭部や胸部の様子が以前出したネッタイヒメクロミバエによく似ているのでミバエ科で探してみると、いくつかのサイトで紹介されているオオセンダングサミバエ Dioxyna bidentis という、よく似た種の画像が見つかりました。さらに学名で検索すると海外サイトに詳細な標本画像など多くの画像があって、見比べると細かな部分までよく一致するので、この種で間違いと思います。体長約3mm、翅端まで約4.3mmです。
2023年11月2日木曜日
ミスジハマダラミバエ?
アケビの葉の上にいたきれいなミバエで、慎重に近づいたのですが数枚撮っただけで逃げられました。体長約5mmです。
以前BABAさんのブログでも紹介されていたミスジハマダラミバ エ Trypeta artemisicola ではないかと思うのですが、ネット情報にあたってみると同属のヨモギハマダラミバエ T.artemisiaeとの外部形態の違いはわずかなようです。また学名も T. trifasciata とされている資料もあって、どちらが新しいのかよく分かりません。とりあえず疑問符付きのタイトルをつけておきます。
2023年7月8日土曜日
マルマダラヒロクチバエ
先日キマダラヒロクチバエを出したばかりですが、最近いつもの公園でそれによく似て体が真っ黒の種を見かけるという話を虫仲間から聞いていました。最初はこれのことではないかと思っていたのですが、ひと月ほど前、ようやく自分で見つけたのは全く初見の種です。そのことを別の虫仲間に話すと、多分これだろうと教えて貰ったのがAclerisさんがいもむしうんちは雨の音で紹介されてるマルマダラヒロクチバエ Pterogenia sp.でした。和名は付いていますが学名は未定だそうです。写真で見る限り同種で間違いないでしょう。
はじめ見つけたのはエノキの立ち枯れの上をウロウロしているのが1匹だけだったのですが、すぐに逃げてしまってピンボケ写真しか残らず、約3週間後に同じ木を見に行くとやはり1匹だけ、今度は慎重に近づいてなんとか数枚撮りましたが、角度を変えて撮る前にやはり逃げてしまいました。キクラゲの生えたような枯木で、Aclerisさんが推測しておられるように菌類を食べていたのかも知れません。
2023年7月2日日曜日
ホソムシヒキの一種(Leptogaster sp.)
どこからか飛んで来て前方のサクラの葉にぶら下がった虫を見に行くとホソムシヒキの一種(Leptogaster 属)でした。全身白っぽいので、羽化して間もない個体なのでしょう。種は違うかも知れませんが、やがて時間が経つとこちらに近い体色になると思います。これまでこの公園ではあまり見た記憶がなかったのですが、なぜか同じ日にもう一匹見つけました(が、撮る前に逃げられました。)ムシヒキアブと言っても体つきも飛び方も弱々しい印象ですが、捕食の場面も見たいものです。
2023年6月30日金曜日
花蜜を吸うクチナガハリバエ
2023年6月1日木曜日
キアシキンシギアブ♂
金色に輝く毛並みのキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis 。この季節限定の美しいアブです。
左右の複眼が接しているので、♂ですね。いつもより大きめのサイズにしています。ぜひクリックしてご覧ください。
2023年5月30日火曜日
マガリケムシヒキと獲物
獲物を捕えたマガリケムシヒキ Neoitamus angusticornis 2態。
マガリケムシヒキ♂を捕えたマガリケムシヒキ♂。同種だと分かっているのかどうか、ムシヒキアブでは共喰いもときどき見ます。お尻の先が細長く伸びているのは♀です。獲物はヒロクチバエの一種(ヒゲナガヒロクチバエ?)。
近所の公園で見られるムシヒキアブの中で、大型のシオヤアブやアオメアブが開けた場所を好むのに対してこのマガリケムシヒキはやや薄暗い、木陰の多いところで見られることが多いようです。
(2023.05.24/27・明石公園)
2023年5月27日土曜日
初見のきれいなチョバウエ
アラカシの幹にとまっていたチョウバエです。初めて見る種ですが、先日出したもの(?Lepiseodina)に似ていて、近縁な種かも知れません。
2023年5月3日水曜日
交尾中のオドリバエの一種
カクレミノの葉柄にぶら下がって交尾中のオドリバエの一種ですが、♀はなにやら獲物を抱えて食べています。この仲間は♂が捕獲した獲物を♀に与え、♀の食事中に交尾するという求愛給餌と呼ばれる習性がよく知られていますが、この♀が食べているのも多分♂が狩った獲物なんでしょう。春にはよく見られる光景で、以前のブログでも出していますが、細い枝にぶら下がって風に揺れているといった場合が多いので、満足できる写真が撮れたためしがありません。
2023年5月2日火曜日
2023年5月1日月曜日
オドリバエを捕えたアズチグモ幼体
ビワの毛深い若葉の上で、アズチグモ Thomisus labefactus の幼体がオドリバエの仲間を捕えていました。
2023年1月11日水曜日
キノコバエ科の一種(Mycetophila SP.)
ツバキの幹にとまっていたキノコバエの一種です。この仲間は以前のココログにいろいろ出しているのでその中から探してみると、こちらの深度合成画像が出てきました。翅脈や翅の斑紋、脚や胸部・腹部の色もよく一致するので、おそらく同種でしょう。当時MNDの翅脈図を参照して Mycetophila か Epicypta 属あたりと見当をつけていましたが、今回あらためて海外サイトの標本画像などと比較してみると、当時のezo-aphidさんのお見立て通り Mycetophila の方が正解のようです。