コナラの幹の、一部枯死して材がむき出しになった場所でヒメバチが産卵していました。こちらと同じクロマルズヒメバチ(クロマルズオナガヒメバチ)Xorides investigator だと思います。以前はこの公園でも枯木や伐採木に産卵しているのを時々見かけたものですが、ここ数年は目にしていませんでした。産卵している場所の周囲にはタマムシやカミキリムシ類と思われる虫孔がたくさんあって、それらの甲虫類の幼虫を寄主としているのではないかと思います。
2023年10月29日日曜日
2023年10月26日木曜日
ヘクソカズラグンバイ(深度合成)
ヘクソカズラグンバイ Dulinius conchatus の深度合成画像は以前のブログでも一度出していますが、十数年ぶりに撮りなおしました。前回はこういう撮影を始めたばかりだったので、それに比べると少しは出来が良くなったと思います。
2023年10月23日月曜日
クロガネモチの実に産卵するカタビロコバチ
毎年ニッポンオナガコバチの発生を見ているクロガネモチで、黄色く色づいた実に産卵するカタビロコバチを見つけました。おそらくキイロカタビロコバチ Sycophila variegata で、これまでにも何度か、この時期に産卵するのを見ています。ニッポンオナガコバチの産卵は9月頃に行われるのを確認しているのですが、♂が沢山集まって♀を待つ羽化の時期と違って期間が短いらしく、過去に見たのは2度だけ、今年もタイミングを逃してしまいました。このキイロカタビロコバチはクリタマバチをはじめ各種のタマバチ類への寄生が知られているそうですが、オナガコバチ類が寄主になるのかどうかは勉強不足で分かりません。あるいはこの同じクロガネモチの実に寄生しているタマバチがいるのかも知れません。
2023年10月22日日曜日
ヤブガラシグンバイの幼虫(深度合成も)
ヤブガラシグンバイ Cysteochila consueta はその名の通りヤブガラシに寄生するグンバイムシですが、寄主植物がいたるところではびこっているわりに、個体数はあまり多くないようです。いつもの公園でも、最近の樹木の大量伐採の跡地に人が通れないほどこの蔓植物に埋めつくされた場所があったのですが、そこでせっせと葉を裏返しても見つかったのは幼虫が数匹だけでした。
2023年10月21日土曜日
アカメガシワの葉の上のツマグロスケバ
アカメガシワの葉を吸汁していたツマグロスケバ Orthopagus lunulifer です。大型のウンカの仲間で、お仲間にテングスケバというのがいて、本当はそっちの方を見たいのですが、残念ながらまだお目にかかれません。いろんな植物の上で見かけますが、アカメガシワは特に好物のようです。昨年も顔だけ出しましたが、好きな虫の一つなので何度も登場します。
2023年10月18日水曜日
ヒメグンバイ
アベマキの葉裏にヒメグンバイ Uhlerites debilis が集まっていました。成虫ばかりで、幼虫は1匹もいません。もう産卵には遅い季節なので、この成虫たちはこれから越冬場所を求めて移動することになるんでしょう。この種に限らず、落葉樹につく多くのグンバイムシが成虫で越冬するはずですが、なぜか冬の間その姿を見ることがほとんどありません。たまに樹皮の下や落ち葉の間などで単独で見つかるくらいで、個体数の多さから考えるとちょっと不思議です。そのうち、どこか意外な場所で集団で越冬しているのが見つかるのではないかと、ひそかに期待しています。
2023年10月13日金曜日
交尾中のアミガサハゴロモ
トウネズミモチの枝でアミガサハゴロモ Pochazia albomaculata が交尾していました。最近はこの公園でも同属で大型の外来種が増えてきて、好む樹種もほぼ重なっているようですが、今のところ仲良く共存しているように見えます。
高い位置にいたので枝を引き下ろし、逃げ回るのを追いかけて撮影しましたが、最後まで雌雄が離れることはありませんでした。
2023年10月7日土曜日
カネタタキとアズチグモ
クワの葉の裏に妙な格好でぶら下がったカネタタキがいると思えば、アズチグモに捕まっていました。
2023年10月5日木曜日
ウシカメムシ終齢幼虫
枯草にとまっていたウシカメムシの幼虫です。終齢(5齢)だと思います。以前のブログに出したものと見比べるとずいぶんお腹が大きいのは雌雄の差でしょうか。また色も少し薄いようですが、脱皮後あまり時間がっていないのかも知れません。そのせいか、近づいてもほとんど動きませんでした。
2023年10月2日月曜日
テングミズミミズ属の一種(Stylaria sp.)
ミズミミズの仲間はひと月ほど前にも出しましたが、これは同じ場所で採集した別の種で、テングミズミミズ属(Stylaria sp.)の一種です。琵琶湖生物多様性画像データベースによればテングミズミミズ Stylaria fossularis という種は日本列島や東南アジアに広く分布するそうですが、これがその種なのかどうかは分かりません。
カバーガラスの縁が光って見苦しいですが、ある程度自由に動ける状態で封入すると最初真ん中に置いてもすぐに端っこの方へ移動してしまいます。ところで、このミズミミズの仲間は通常の有性生殖のほかに、分裂による無性生殖によっても増えるということです。そこで上の写真を見ると、長い体の中央あたりにちょっとくびれた部分が見えます。