先日の記事でヒメハダニカブリケシハネカクシが狙っていた、ササの葉に寄生しているスゴモリハダニ属の一種です。以前にも同じものを出しているので今回はササの葉ごと自宅に持ち帰り、生物顕微鏡の透過光で撮ってみました。
2024年11月14日木曜日
2024年11月12日火曜日
ササの葉のヒメハダニカブリケシハネカクシ
スゴモリハダニ(Stigmaeopsis 属)に寄生されて独特の白い筋が入ったササの葉を、日の光に透かしてルーペで眺めていると、大きな黒い影が視野を横切っていきます。追いかけてよく見ると、ハダニ食いのヒメハダニカブリケシハネカクシ Oligota kashmirica でした。体長1.2mmばかりのハネカクシで、ササの葉で見たのは初めてです。お尻を上げた姿勢で葉面を歩き回るのを、捕食行動を期待してしばらく見ていましたが、それらしい場面を撮れたのは一度だけでした。レンズに追い回されて食事どころではなかったのかもしれません。撮影後、まわりの同じような白い斑入りのササの葉を調べるとかなり高い確率で見つかりました。
2022年11月2日水曜日
イトダニ科(Uropodidae)の一種
落ち葉の中から拾い上げた枯れ枝に、赤いダニがたくさんくっついていました。こちらと同じ、イトダニ科(Uropodidae)の一種です。以前BABAさんがブログに掲載されたこのダニの美しい深度合成画像を見て、ああいう画像を自分も一度撮っておきたいと思っていたので、フィルムケースに数匹放り込んで帰りました。
これはやや大きめで甲が高く、体色の暗い個体。腹面です。脚がきれいにしまい込まれています。ゴミだらけですが、これでもかなり掃除したつもりです。2022年1月30日日曜日
ケヤキ樹皮下の黄色いハダニ
冬場にケヤキの樹皮下でよく見かけるハダニです。同種と思われるものがフッカーSさんの東京23区の虫2に掲載されていて、トウヨウハダニ属(アケハダニ属、Eotetranychus)の一種ではないかとされています。体長は0.30~0.33mmくらいです。
2021年12月25日土曜日
コナダニ科の一種?・交尾中
落ち葉めくりをしていると妙な形のダニが歩いていました。
♀(?)の腹部にうっすら透けて見えるのは卵でしょうか。
2021年9月23日木曜日
ジュズダニ科の一種・幼体?
濡れ落ち葉の上を 歩いていた足の長いダニ。ジュズダニ科(Damaeidae)の一種だと思います。体長約0.3mmで、幼体でしょうか。小さすぎて、どこにピントが合っているのかわからないような写真ばかりです。
2021年7月24日土曜日
モンキゴミムシダマシとトゲダニの一種
サクラの幹にびっしりと生えたキノコ(カワウソタケ?)にたくさんのヒメオビオオキノが集まっていて、それに交じってモンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi lewisi の姿がちらほら見えました。
2021年6月3日木曜日
タケスゴモリハダニ?
白い斑入りのササを見つけたので、ちょっと覗いてみました。
以前のブログでも一度掲載していますが、これはスゴモリハダニの仲間の仕業です。ネット上ではタケスゴモリハダニ Stigmaeopsis celarius に関する情報が多く、画像を見る限りよく似ていますが、スゴモリハダニ属(Stigmaeopsis)には他にもタケ・ササ類につく種があるようなので、同属の別種かも知れません。葉を裏返してみるとダニが吐いた糸で天幕が張られていて、中がよく見えません。
2021年5月18日火曜日
コナラの葉のヤノイスアブラムシとハモリダニの一種
2021年4月11日日曜日
クモスケダニ科の一種(Eremobelba sp.)
先日のイレコダニと同じ、積み上げられて腐朽の進んだ伐採木の樹皮の下にいたダニです。
以前掲載したヤマトクモスケダニ Eremobelba japonica によく似ていますが別種のようで、サイズもひと回り小型です。日本産土壌動物検索図鑑によれば日本産のクモスケダニ科は1属3種というこですが、図版では“背毛は縮れ毛。背面に亀甲模様なし”と“背毛は直毛。背面に亀甲模様あり”の二つのタイプが示されています。ヤマトクモスケダニは前者で、今回の種は後者のタイプのようですが、種名は分からないので Eremobelba sp. としておきます。