トゲナナフシの幼虫がだいぶ大きくなっていました。約1か月前の若齢幼虫と同様、虫仲間のYさんが見つけたものを撮らせてもらったものです。体長は約37mm。前回に比べると2倍以上の大きさで、小さなトゲもポツポツと出てきてトゲナナフシらしくなってきました。
(2025.06.07・明石公園)
トゲナナフシの幼虫がだいぶ大きくなっていました。約1か月前の若齢幼虫と同様、虫仲間のYさんが見つけたものを撮らせてもらったものです。体長は約37mm。前回に比べると2倍以上の大きさで、小さなトゲもポツポツと出てきてトゲナナフシらしくなってきました。
(2025.06.07・明石公園)
同じ公園に来ていた虫仲間のYさんから、トゲナナフシの幼虫を発見、との知らせをいただいたので早速駆けつけました。体長約15mm、私には初めての大きさ(というより小ささ)ですが、よく見るとなかなかかわいらしい幼虫です。この3月にお馴染みのそらさんのブログで自宅で孵化させた幼虫がアップされていましたが、それと比べると2齢くらいかもしれません。
Yさんは大のナナフシ好きで、このところずっとこのトゲナナフシの幼虫を探しておられたのですが、ほんとに見つけられたのには驚きました。なにしろこの姿かたちで薄暗い林の中の樹木の根際などでじっとしているので、はるかに大きな成虫ですら簡単に見つかるものではありません。ただし日が暮れると活動をはじめいろいろな植物の葉を食べるそうです。昨年1匹だけ自力で見つけた成虫はこちらに出しています。
写真は明るい場所の葉の上に移して撮っています。
この公園にもトゲナナフシ Neohirasea japonica がいることは分かっていましたが、ここ数年は道に落ちた死骸しか見ていませんでした。ところがこの夏はこれが3度目。ただしはじめの2度は虫仲間が見つけてくれたものだったので、自力で見つけたのはこれが最初、実に久しぶりの発見なのでした。
薄暗い林の中で、アラカシの幹の周りに生えたひこばえの低い枯れ枝につかまっていました。体長75mmくらいの大型の個体です。試しにちょっとつついてみても全く動きません。もともと逃げ足の速い虫ではないので、敵が迫っても完成度の高い擬態に頼りひたすら枯れ枝になりきってやり過ごす、という戦略なんでしょうね。
10年ほど前にはこの公園でナナフシを見ることはほとんど無かったのですが、ここ数年、この季節になると幼虫がよく見られるようになりました。ただし成虫になったものはなかなか見つかりません。無事に成長する割合は低いんでしょうね。