この公園にもトゲナナフシ Neohirasea japonica がいることは分かっていましたが、ここ数年は道に落ちた死骸しか見ていませんでした。ところがこの夏はこれが3度目。ただしはじめの2度は虫仲間が見つけてくれたものだったので、自力で見つけたのはこれが最初、実に久しぶりの発見なのでした。
薄暗い林の中で、アラカシの幹の周りに生えたひこばえの低い枯れ枝につかまっていました。体長75mmくらいの大型の個体です。試しにちょっとつついてみても全く動きません。もともと逃げ足の速い虫ではないので、敵が迫っても完成度の高い擬態に頼りひたすら枯れ枝になりきってやり過ごす、という戦略なんでしょうね。
(2023.09.09・明石公園)