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2024年11月9日土曜日

キタキチョウの卵

* 2024.11.12 訂正 *

卵が載っている植物名について、ツクシハギとしたのは聞き間違いで、正しくはイタチハギだということです。観賞用に導入された外来種ですが、このあたりでも広く野生化しているそうです。

産み付けられたばかりのキタキチョウ Eurema mandarina の卵です。
河川敷で、いつもの虫仲間二人と見ている目の前に成虫が飛んできて産卵を始めました。産み付けた植物はツクシハギだそうです。すぐ手の届きそうな場所で何度も産卵を繰り返していましたが、動きが早くて産卵場面を撮るのはあきらめました。卵は高さ1.3~1.4mmくらいで表面には細かな網目模様が見えますが、産みたてのせいかなんとなく柔らかそうな印象です。




(2024.10.01・神戸市西区伊川)

2024年9月19日木曜日

タケノホソクロバの卵と若齢幼虫

 ササの葉を捲っていると、きれいに並んだ小さな卵が見つかりました。


俵の形をした卵は長さ0.6mmくらい。それぞれ端の方に赤い点が見えます。

何の卵だろうと考えていると、一緒に虫探しをしていたいつものお仲間が、すぐ近くの葉で小さな毛虫の集団を見つけました。タケノホソクロバ Fuscartona martini のようです。体長は2.8mmほどしかないのでまだ1齢か2齢でしょう。以前のブログにもう少し成長したものを出しています。

チャドクガの幼虫のように仲良く並んで葉を齧っていて、食べ進んだ後にはきれいに葉脈だけ残っています。

お尻からはきれいな緑色の糞。

食事中はなかなかお顔が見えません。

こんな顔です。

大変無駄のない食べ方ですね。

(2024.09.10・明石公園)

2024年9月10日火曜日

シンジュキノカワガの幼虫

 初めて見たシンジュキノカワガ Eligma narcissus の幼虫です。
以前この公園で幼虫を見つけたという話を虫仲間から聞いていたのですが、この日もそのご当人の案内で探しに来たシンジュの幼木で見つかりました。複数の木で大小数匹、大きいもので体長5センチほどあります。
シンジュキノカワガは全国で見つかっているようですが、それらはすべて原産地の中国大陸から偶然飛来した成虫が食樹のシンジュ(ニワウルシ)を見つけて産卵・繁殖したもので、暖かい間に2~3世代は発生するものの、日本の冬は越せずに全滅するということです。
冬はまだ先なので、この日見つけた幼虫たちが成虫になる時間はたっぷりあると思いますが、その次の世代はどうなんでしょうか。温暖化が進んでこのあたりでも一昔前に比べると冬らしい寒さの日がずいぶん少なくなっているように感じますが、この蛾も実はどこかで冬を越しているという報告がそのうち聞かれるのではないかという気もします。

この日見た中では大きめの幼虫。体長約47mmで、4齢くらいでしょうか。

こちらの小さいのは約23mm。

1枚目とは別の、大きめの幼虫の顔。

も少しアップで。

(2024.09.03・明石公園)

2024年6月22日土曜日

交尾中のカノコガ

 カノコガ Amata fortunei がクズの葉の上で交尾していました。もともと珍しい種ではありませんが、今年は特に多いように感じます。

左のお腹の大きい方が♀でしょう。

手前が♂です。


2024.06.13・明石公園)

2024年6月12日水曜日

アオスジアゲハの幼虫たち

クスノキのひこばえと、すぐ近くのヤブニッケイでアオスジアゲハ Graphium sarpedon の幼虫を何匹か見つけました。

これが一番大きくて、体長約22mm。クスノキの葉の上にいました。3齢か4齢くらいだと思います。

真横から、辛うじて顔が見えます。

3対の黒い角状突起。

これもクスノキにいた、やや小型の幼虫。体長約15mmで、2齢か3齢でしょう。

色と大きさ以外は1匹目と同じ感じです。

これが1齢幼虫です。体長は5mmくらいで、ヤブニッケイの葉の裏にいました。お尻の先に糞がついています。

全身棘だらけですが、その中でやはり3対の突起が目立ちます。


大小の棘はすべて先端が二股に分かれています。


(2024.06.04・明石公園)


2024年6月10日月曜日

シロジマエダシャク

 これはシロジマエダシャク Euryobeidia languidata だと思います。カナメモチの葉裏にいました。翅の傷みもほとんどない綺麗な個体で、羽化後あまり時間がたっていなかったのかも知れません。枝を引き寄せても逃げずに大人しくしていてくれたので、特に意味もありませんが各部のアップを撮らせてもらいました。これまで何度も撮影している気がするのですが、調べてみるとまだブログには出していなかったようです。食草のモチノキは、この公園内では最も多い樹種の一つです。









(2024.06.01・明石公園)

2024年5月20日月曜日

マドガ

 この季節によく見かけるマドガ Thyris usitata です。最普通種で、その上昼行性なので撮影する機会も多いはずなのですが、調べてみるとこれまで一度も出していませんでした。よく見るとなかなか綺麗なガです。



中脚を、前翅に沿わせるように持ち上げています。

(2024.05.18・明石公園)

2024年5月17日金曜日

イボタガ若齢幼虫

 ネズミモチの葉裏についていたイボタガ Brahmaea japonica の幼虫です。体長6mmほどで、2齢くらいでしょうか。虫好きの間では人気の高いイボタガですが、これまで成虫を一度見たことがあるだけで、近所の公園で繁殖しているとは思っていませんでした。体の前後に長い突起を備えていますが、終齢では失われるそうです。






おまけで、以前一度だけ見た成虫です。


出勤途中、自宅近くの街路樹にとまっていたのをコンデジで撮ったものです。

(幼虫:2024.05.04・舞子墓園/成虫:2009.04.11・神戸市垂水区)

2024年5月5日日曜日

キシタバ幼虫

 ムクノキの新梢についていたイモムシです。名前も分からず撮影しましたが、調べてみるとキシタバ Catocala patala の幼虫でした。主にフジなどのマメ科植物を食草としているようなので、ムクノキにいたのはちょっと不思議ですが、ひょっとしたらどこかにフジ蔓でも絡んでいたのかも知れません。この個体は体長約45mmですが、終齢では60mmくらいになるそうです。頭部のシマウマ柄が印象的です。





(2024.04.26・明石公園)