ラベル 鱗翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 鱗翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年10月8日木曜日

ヒメコバチに寄生されたホソバシャチホコ幼虫・その後

 先日の、ヒメコバチの寄生を受けた可哀そうなホソバシャチホコ幼虫を十日後に見に行きました。

寄主幼虫は吸いつくされて見る影もありません。ただ、帰宅後写真を見比べてみて、前回は上向きに定位していたのが下を向いていることに気づきました。確かに生きてはいましたが、それだけの余力が残っていたとは驚きです。

この日はこちらのような、 ヒメコバチ幼虫が寄主を吸いつくしてその下に潜り込み、蛹化を始めた段階を予想していたのですが、見に来るのがちょっと遅かったようです。

寄主の残骸を持ち上げてみると、ヒメコバチの蛹の抜け殻が多数残っていました。右上には羽化に失敗したらしい Euplectrus sp.の成虫も見えますが、実は撮影時には気づいていませんでした。

抜け殻の他に、羽化せずに死んでしまったらしき蛹もいくつも残っていました。またそれらの間に白い幼虫が何匹か蠢いていました。肉食の双翅目幼虫のようで、ヒメコバチの蛹を攻撃していたのではないかと思いますが、単に寄主の残骸を食べていただけなのかも知れません。

(2026.10.03・明石公園)


2026年10月2日金曜日

蛾の卵に産卵する Telenomus sp.(タマゴクロバチ亜科)

 アカマツの葉に、きれいに並んだ卵が5個。と、その列の端に黒いゴミのようなものがくっついています。もしや、と思ってルーペを近づけると、嬉しいことに産卵中の寄生バチでした。


卵は長径が約2mmで、ネット上の数少ない情報を参照するとマツカレハの可能性が高そうですが、かなりあやふやです。

ハチはタマゴクロバチ(ハラビロクロバチ科、タマゴクロバチ亜科)の一種です。この仲間は以前のブログに何度も出していて、詳しい方からいろいろ教えていただいたのですが、今回の種はこちらやこちらと同じ、Telenomus 属で間違いないでしょう。体長は、産卵姿勢からは正確に見積もりにくいのですが、1から1.2mmくらいです。





普段から探していてもこういう場面にはなかなか行き会えないので、なるだけ刺激を与えないように慎重に撮りはじめたのですが、ハチは全く動じる気配もなく、最後には高倍率で撮るために枝から葉を抜き取っても産卵姿勢を続けていました。その間、ときどき体の方向を変えながらも腹端は同じ場所に付けたままでしたが、産卵にはこんなに時間がかかるものなんでしょうか。

(2026.10.01・舞子墓園)


2026年9月28日月曜日

ヒメコバチに寄生されたホソバシャチホコ幼虫

 芋虫毛虫が平気な方でも、こういう光景は敬遠されるかもしれません。

アラカシの葉の裏にいたホソバシャチホコ Fentonia ocypete の幼虫ですが、寄生バチの幼虫を一杯くっつけています。

この状態で体長25mmほどですが、頭部の大きさから見てすでに終齢かも知れません。


寄生者の方は、おそらくヒメコバチ科 Euplectrus 属の一種と思われます。Euplectrus は多くの鱗翅目幼虫に外部寄生する寄生バチですが、このあたりでもかなり繫栄しているようで、夏場にはこの仲間に寄生された蛾の幼虫が木の葉の裏などでよく見つかります(こちらやこちら)。幼虫が成熟するとこちらのように寄主の腹側に回り、粗い繭を紡いで蛹化します。そして体長2~3mmの小さなハチが羽化してきます(こちら)。

寄生された幼虫は移動こそしませんがまだ生きていて、撮影中ときどき頭を動かしていました。

(2026.09.23・明石公園)


2026年9月27日日曜日

ナカアオフトメイガの幼虫

 最近似たような趣向の記事が続いていますが、

アカメガシワの葉が丸められているのが気になります。

上から覗き込むと、イモムシの巣でした。

フラッシュを光らせてもう1枚。調べてみるとナカアオフトメイガ Teliphasa elegans の幼虫でした。蛹化の準備かと思いましたが、体長が15mmほどなのでまだ中齢でしょう。ネット上の画像を探すと、同じように葉を丸めた巣の中に入っている写真がたくさん出てきました。巣の中から頭を出して周りの葉を食べるのだそうです。

正面から。


(2026.09.23・明石公園)

2026年9月19日土曜日

シュロの葉の裏のヘリグロメンコガ

 木立の中の薄暗い場所に丈の低いシュロの木があったので、あまり期待もせずに大きな葉を持ち上げてみると、裏側に小さな黄色い蛾が何匹もついていました。ヘリグロメンコガ(Opogona sp.)です。10年以上前に初めて名前を調べた時はまだ和名のみで学名はついていないということでしたが、今回改めて検索してみてもその点変わりはないようです。食草に関する情報も見つかりませんでしたが、シュロの木に何等かの関係があるのか、単に休憩場所に選んだだけなのか、よく分かりません。


周りの葉にも同じようにいて、計20匹くらい数えました。



上2枚と下の3枚は別個体。それぞれ翅端まで約4mmと4.5mmです。



(2026.09.12・明石公園)


2026年9月12日土曜日

アオスジアゲハの卵

 目の前のクスノキにアオスジアゲハが1匹飛んで来て、しばらく物色した後1枚の葉の裏に腹端をつけるのを目撃したので、葉を裏がえして産みたての卵を拝見しました。

周りにはもっと新鮮で旨そうな葉もたくさんあるのに、なぜか古い食痕のあるくたびれた葉の端っこに産み付けていました。直径1.2mmほどの球形で、表面には一見なんの模様も凹凸もないように見えますが、

もっと拡大してみても同じでした。

(2026.09.05・明石公園)


2026年8月19日水曜日

アオスジアゲハのペア

 ぼんやり歩いていて交尾中のアオスジアゲハを驚かせてしまいました。

逃げて行った先でとまったのが地面近くに垂れた枝の間で、仕方なくそっと枝を持ち上げて撮ったのですが、画面に自分の指が入っているのに気づきませんでした。

(2026.08.12・明石公園)


2026年8月12日水曜日

センダンの葉の絵描き虫

 センダンの葉を見上げていると、強い日差しに「絵描き虫」のトンネルと、その終点にいる幼虫が透けて見えました。こういう食痕を残す虫としてはまずハモグリバエを考えましたが、幼虫の形を見ると双翅目ではなさそうです。ネット情報ではセンダン葉につく潜葉虫にはセンダンコハモグリ Phyllocnistis selenopa (ホソガ科・コハモグリガ亜科)という蛾の幼虫があるそうですが、成虫幼虫とも画像が見あたりません。しかし同属にミカンコハモグリ(ミカンハモグリガ)P. citrella というのがいて、そちらの方は柑橘類の重要害虫というだけあって画像が沢山出てくるのですが、今回撮影したものは食痕や幼虫の形がそれによく似ています。おそらく同じコハモグリガの仲間で、ひょっとしたらこれがセンダンコハモグリの幼虫ではないかと思っています。因みに、コハモグリガの成虫はこんな蛾です。


白っぽく見えるトンネルの真ん中を走る黒い線は、幼虫の糞だそうです。



はじめの2枚は透過光で、最後の1枚だけ普通に反射光で撮っています。

(2026.07.30・明石公園)



2026年8月10日月曜日

オオシマカラスヨトウ

 古いサクラの幹の、めくれ上がった樹皮の陰を覗き込もうとすると、大きな蛾が飛び出してきました。オオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha です。以前のブログには2度載せていますが(2010,2012)、どちらも今回と同じように、懐中電灯の光に驚いて木の洞から飛び出してきたものでした。その時には夜行性なので昼間は休んでいるのだろうと思っていたのですが、明石の蛾達のYAMKENさんに教えていただいたところでは、この種は盛夏の時期には夏眠状態にあるので、日が暮れると活動を始めるという訳でもないそうです。



(2026.07.30・明石公園)


2026年7月27日月曜日

テングイラガ類の幼虫

 赤い毛虫がサクラの葉を食べていました。以前は単に“テングイラガの幼虫”で良かったのですが、そのテングイラガは10年ほど前に3種(クロフテングイラガ、キマダラテングイラガ、ウスイロテングイラガ)に分けられました。しかしネット上を探しても幼虫の見分け方が見つからないので、“テングイラガ類(Microleon sp.)”としておきます。毒針に触れないように恐る恐る葉をつまんで撮りました。体長は約9mmです。これよりやや小さくて緑色の幼虫はこちら、更に若齢の幼虫はこちらに出していますが、上に書いた理由で同種かどうかは分かりません。



撮影のために葉をつまんで裏返してもせっせと食事を続けていました。





(2026.07.14・明石公園)


2026年7月17日金曜日

ギンシャチホコ若齢幼虫

 アラカシの葉裏にくっついていた幼虫です。シャチホコガ類の幼虫、とまでは分かるのですがさて何シャチホコだったかと考えていると、同行の虫仲間がギンシャチホコだろうと教えてくれました。若齢ですが、背中に並んだ角のような突起が立派です。過去の記事を調べると、ほぼ同齢と思われる、ただし寄生バチの犠牲になった幼虫を出していました。以前のブログには終齢幼虫も載せていました。何度名前を調べてもその時限りですぐに忘れてしまうのは困ったものです。


(2026.07.12・三木山森林公園)

2026年7月15日水曜日

クロスズメ+おまけ

 アカマツの幹にとまっていたスズメガです。同行の虫仲間が見つけたものを撮らせてもらったのですが、色も模様も見事に樹皮に同化していて、目の前で指差して教えられても何を見ているのか認識するまでしばらく視線がさまよいました。調べてみるとこれはクロスズメ Sphinx caliginea で、幼虫はやはりマツ科の植物を食べるそうです。翅の傷みが全くない新鮮な個体で、この日羽化したばかりだったのかも知れません。
帰宅後パソコンで画像を見て、蛾の腹部背面に2匹のヌカカがとまっていることに初めて気がつきました。体液を吸っているのでしょう。種名も分かりませんが腹部がきれいな緑色をしていて、その場で気づいていればぜひアップで撮りたかったのにと、注意力のなさが悔やまれます。


1枚目の切部分拡大です。すでにたっぷり吸ったのかはち切れそうなお腹をしています。きれいな緑色は蛾の体液でしょうか。

(2026.07.12・三木山森林公園)


2026年6月13日土曜日

キマダラセセリ

 普段うろついている街中の公園では、セセリチョウと言うとイチモンジセセリかチャバネセセリがほとんどですが、この日は珍しくキマダラセセリ Potanthus flavus が来ていました。先の2種に比べると明るい色彩で飛んでいてもよく目立ちます。





(2026.06.11・明石公園)

2026年6月12日金曜日

シバツトガ

 公園の芝生広場に植えられたマツの球果に乗っていました。シバツトガ Parapediasia teterella だと思います。名前通り幼虫は芝生の害虫で、おかげで大変地味な虫にもかかわらずネット検索すると大量の記事が出てきます。前翅長約8mmです。



(2026.06.06・明石公園)