先のマガリケムシヒキの産卵を見たのと同じ日に、やはり同じFさんがアラカシの新葉が細長く巻かれているのに気づいて拡げてみると、中にはムラサキシジミ Narathura japonica の幼虫が潜んでいました。葉巻の中に身を隠したまま食事をしているようです。周囲には同じような葉巻がいくつもぶら下がっていて、さらに何匹かの幼虫が見つかり、その分泌物を求めてアリも来ていました。また巻かれて垂れ下がった葉は、葉柄近くの主脈に嚙み切られたような傷があります。ある種のオトシブミ類と同様に、葉を萎びさせて柔らかくするためでしょう。だいぶ食べられてすでに空き家になった葉巻もありました。おそらくこの公園の中でも毎年どこかで見られる光景なのでしょうが、教えてもらわなければいつまでも気づかずに終わったかも知れません。日ごろ虫が少なくなったと嘆いていても、注意してさえいればまだまだ新たな発見があるようです。
巻かれたというより、葉が萎びて自然に丸まったようにも見えます。
(2025.05.08・明石公園)
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