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2025年11月6日木曜日

ハラビロカマキリの卵嚢に産卵するオナガアシブトコバチ

 アラカシの枝にハラビロカマキリの卵嚢が見えたので近づいてよく見ると、以前から探していたオナガアシブトコバチが産卵していました。このハチの産卵を見るのはこれでやっと3度目、実に15年ぶりです。大喜びで撮りはじめましたが、数枚撮るうちに産卵管を抜いてしまい、その後は卵嚢の周りからは離れないものの、産卵行動は見られませんでした。
以前に見たこのハチの産卵は2007年5月2010年6月で、この季節に見るのは初めてです。年1化のカマキリの卵に寄生するのに半年も間を置いて2度も産卵するというのはちょっと不思議ですが、「昆蟲.ニューシリーズ」5 巻・2 号の「ヒメオナガアシブトコバチの寄主」という論文(こちらで見られます)に、オナガアシブトコバチの生活史が簡単に紹介されていました。それによると、越冬したカマキリ卵嚢から早春に羽化したハチ成虫が、 寄主がふ化する前のカマキリの卵嚢に産卵し、その第1 世代成虫と世代を繰り返した第2 世代の成虫が夏を越し,秋になって新たに産み付けられたマキリの卵嚢に産卵するという年2 〜3 化の生活史を送ると考えられている、ということです。この場合の寄主はチョウセンカマキリとオオカマキリですが、ハラビロでも同じなのではないかと思います。
15年前、このハチの産卵を2度目に見た時には、実際の産卵を確認したのは最初の4日間だけでしたが、その後も1週間以上カマキリの卵嚢の上に留まっていました。今回も3日後、4日後、8日後にもハチが卵嚢の上にいるのを確認しましたが、産卵行動は見られませんでした。このように長い間留まっている理由としては、寄主卵の状態が産卵に適した状態になるのを待っているのか、あるいはハチの方で次に産み付けるべき卵がまだ成熟していないのか、または同種の♀が産卵するのを防ぐためか、などと想像しますが、2007年に見た時には3匹が同じ卵嚢に同時に産卵していたので、最後の推測は除外できるかもしれません。

見つけた時はすでに産卵管がほぼ付け根まで寄主卵嚢に挿入されていて、外に残った産卵管鞘が輪を描いています。

産卵管を抜いた後も卵嚢の近くを離れませんでした。

4日後。

8日後になってもまだ留まっていましたが、やはり産卵行動は見られず。

(2025.10.24-11.01・明石公園)

2024年12月9日月曜日

晩秋のハラビロカマキリ幼虫

 11月以降、孵化したばかりと思われる季節外れのハラビロカマキリ幼虫をちらほら見かけました。今年は10月に入っても夏のような高温が長く続いたので、少し早めに産み付けられた卵が孵化してしまったのかと思いますが、ネット情報を探すと今年に限らず、またハラビロ以外でもカマキリ類の卵が年内に孵化してしまうのは特に稀な現象でもないようです。これらの幼虫が生きて冬を越せるとは思えませんが、これも温暖化の影響なんでしょうか。
写真の2匹はそれぞれ別の日に同じ
公園内で撮ったものですが、場所はかなり離れているので別々の卵から生まれたものだと思います。


アカメガシワの葉の上で。体長約10mmです。

こちらは赤くなりかけたヌルデの葉。大きさは同じくらいで、どちらも1齢でしょう。

上と同じ個体。

(2024.11.12/12.03・明石公園)


2022年10月28日金曜日

オオカマキリ

 アベマキの根方を大きなオオカマキリが歩いていたので、しばらく遊んでもらいました。




偽瞳孔の変化が面白いですね。

(2022.10.21・明石公園)

2020年10月9日金曜日

ショウリョウバッタを捕えたカマキリ

 ここしばらく虫撮りをしていないので、昔のフィルムのスキャンデータから季節の合うものを探してきました。
農道で見かけた食事中のカマキリです。オオカマキリかチョウセンカマキリのどちらかですが、この写真では判別できません。



(1995.10.10・丹波市春日町)

2020年9月16日水曜日

昆虫写真展ご来場御礼

昆虫写真二人展は本日無事終了いたしました。ご来場いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。

ところでこのカマキリはオオでしょうかそれともチョウセンでしょうか。

(2020.08.27・学が丘北公園)