先日のイレコダニと同じ、積み上げられて腐朽の進んだ伐採木の樹皮の下にいたダニです。
以前掲載したヤマトクモスケダニ Eremobelba japonica によく似ていますが別種のようで、サイズもひと回り小型です。日本産土壌動物検索図鑑によれば日本産のクモスケダニ科は1属3種というこですが、図版では“背毛は縮れ毛。背面に亀甲模様なし”と“背毛は直毛。背面に亀甲模様あり”の二つのタイプが示されています。ヤマトクモスケダニは前者で、今回の種は後者のタイプのようですが、種名は分からないので Eremobelba sp. としておきます。
2021年4月11日日曜日
クモスケダニ科の一種(Eremobelba sp.)
体長は約0.4mm。探すと結構たくさん見つかりますが、カメラの視野に導入するのがひと苦労です。
これは別個体ですが、背面の網目模様がはっきり見えます。
三角形に尖った学前体部はヤマトクモスケダニによく似ています。
背毛は縮れていません。
長く湾曲した胴感毛。
小さなマルトビムシが通りかかりました。
(2021.04.08・学が丘北公園)
2021年4月9日金曜日
クロスジコウガイビル?
コケの間を見え隠れしながら這っていた、長さ3センチばかりの小さなコウガイビルです。背中を1本の黒い線が走っているので、クロスジコウガイビルという種なのかも知れません。
(2021.04.08・学が丘北公園)
2021年4月8日木曜日
トビモンケチャタテ?と卵
あまり期待もせずに裏返した木の葉の裏にチャタテが一匹いたのでレンズを向けてみると、傍らに糸に覆われた卵塊が見えます。おそらく産卵後の糸掛け作業の途中を邪魔してしまったんだろうと思ってそっと葉を戻し、しばらく様子を見ていましたが、再び作業を開始することもなく、やがておもむろに飛び去ってしまいました。卵の保護はこれで十分と判断したのかも知れません。
頭端から翅端まで約4.2mm。以前のブログにも掲載しているトビモンケチャタテ Valenzuela gonostigma だと思います。
産み付けられたばかりの卵はほぼ無色で透明感があります。大きさは長径約0.3mmです。
2021年4月2日金曜日
2021年3月31日水曜日
2021年3月29日月曜日
越冬から目覚めたオオスズメバチ
この1月に越冬中のオオスズメバチを見つけたコナラの伐採木を憶えていたので、前回元に戻しておいた樹皮をそっと持ち上げてみると、まだ同じ姿勢で眠っています。安眠を妨げては気の毒なのですぐにまた樹皮を被せましたが、やはり起こしてしまったのか、その場でしばらく虫を探しているうちに大きな羽音とともに外に出てきました。そのまま飛び去るかと思えば、体温が上がるのを待っているのか出てきた場所でいつまでもうずくまっています。夏場にはあまり近づきたくない相手ですが、体長4cmもある女王バチは間近で見るとなかなかの貫禄です。
(2021.03.27・学が丘北公園)
2021年3月28日日曜日
赤いジムカデ
二つ折りになったキリの落ち葉をそっと拡げてみると、小さな赤いムカデが丸くなっていました。
ジムカデ目(Geophilomorpha)の一種で、以前に同じ場所で撮ったものと同種かも知れません。体長が測れるような状態では撮れませんでしたが、上の画像の長辺が約13mmなのでおおよそ20mmくらいでしょう。
すぐに歩き始めました。他のムカデ類のように素早い動きではないのですが小さいのでレンズで追いかけるのは大変です。
頭部のアップを撮ろうとしてピンボケを量産しました。ジムカデ類には眼がないそうです。
長い体の前部と中央部では随分太さに差があります。
やがて枯葉の破れ目を見つけて潜り込んでいきました。
マゼンタからオレンジへ、体色のグラデーションが美しいムカデです。
(2021.03.27・学が丘北公園)
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