6月末に2種の大型ヒメバチ(Megarhyssa sp.とオオホシオナガバチ)が産卵していたエノキを見に行きました。それらの寄主になっていると思われるヒラアシキバチ Tremex longicollis がそろそろ現れる頃だと期待してのことです。
以前に何度も見たような、数匹のヒラアシキバチがあちこちで産卵管を突き立てているという光景を今回も期待していたのですが、来ていたのは1匹だけでした。それも、産卵管を引き摺りながらとぼとぼと歩いて行く様子はくたびれ切った感じです。
それでも時々立ち止まって産卵姿勢をとりますが、場所が適当でないのかすぐにまた産卵管を鞘に納めて歩き始めます。かなり高い場所を歩き廻るのでカメラを片手で目一杯持ち上げての撮影です。
これも産卵には至らなかった場面ですが、かなりの力を籠めているようで産卵管が撓っているのが分かります。
しばらくその場を離れていた後戻ってくると更に上の方に移動していましたが、ようやく場所が決まり産卵を始めたようでした。この♀がどこから来たのかは分かりませんが、この同じエノキで羽化したものかも知れません。ヒラアシキバチには雄が出現せず単為生殖することが知られていて、以前には羽化・脱出してきたばかりの♀が直ちに産卵行動を始めるのを見たことがあります。
(2019.09.26)
ヒラアシキバチについては以前のブログで何度か記事を書いています。
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