アラカシの新梢で赤いタマバチが産卵していました。
初めて見るものですが、調べてみるとこれまで度々この時期に産卵を見ているマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の単性世代だということが分かりました。これまで見ていた黒い個体はその両性世代だったのです。
同じアラカシの新梢といっても黒い両性世代の♀は必ず枝の真直ぐな部分の中ほどに産卵していましたが、この赤い♀は葉柄の付け根にとまって、雌花の花芽に産卵管を刺しているようです。ただ、多数の個体の内1、2匹、枝の途中で産卵しているものもいました。これまで見逃していたのは産卵部位のせいで目につきにくかったためでしょう。
このマスダアラカシタマバチは2010年に日本で新種記載された種ですが、その命名者の一人である井手竜也博士のサイト TAMABACHI JOHO-KAN でその生活環の概略が紹介されています。両性世代が産卵した枝に生じたカシエダフクレズイフシから春に単性世代の♀が羽化し、そして新梢の芽に産卵、翌年春にそのカシメフクレタマフシから両性世代が出現、そして枝に産卵し、翌々年の春に再び単性世代が出現、という3年周期の世代交番が解明されているようです。
初めて見るものですが、調べてみるとこれまで度々この時期に産卵を見ているマスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の単性世代だということが分かりました。これまで見ていた黒い個体はその両性世代だったのです。
同じアラカシの新梢といっても黒い両性世代の♀は必ず枝の真直ぐな部分の中ほどに産卵していましたが、この赤い♀は葉柄の付け根にとまって、雌花の花芽に産卵管を刺しているようです。ただ、多数の個体の内1、2匹、枝の途中で産卵しているものもいました。これまで見逃していたのは産卵部位のせいで目につきにくかったためでしょう。
このマスダアラカシタマバチは2010年に日本で新種記載された種ですが、その命名者の一人である井手竜也博士のサイト TAMABACHI JOHO-KAN でその生活環の概略が紹介されています。両性世代が産卵した枝に生じたカシエダフクレズイフシから春に単性世代の♀が羽化し、そして新梢の芽に産卵、翌年春にそのカシメフクレタマフシから両性世代が出現、そして枝に産卵し、翌々年の春に再び単性世代が出現、という3年周期の世代交番が解明されているようです。
ほとんどの個体は葉柄の付け根に生じた雌花の花芽に産卵していました。
枝の途中に産卵している個体もいました。
右の個体は花芽に、左のは枝に産卵しています。
この日、これらの♀の脱出口を確認していなかったのを思い出して、数日後同じ木を見に行きました。
去年伸びた枝に、たくさんの脱出口が開いていました。このように少し膨らんだ部分も、普通の枝の代わりが無いように見える部分もありますが、これがカシエダフクレズイフシですね。
開口部の直径は.07mm前後です。
(2020.05.02・明石公園)
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