クサギの葉裏で、不吉な荷物を背負っていたシャクトリムシです。
背中にくっついているのはおそらくこちらやこちらと同じ、ヒメコバチ科 Euplectrus 属の一種の幼虫でしょう。自由生活をする寄主に外部寄生する寄生バチはごく限られているようです。干からびた寄主の残骸の下にヒメコバチの蛹がいくつも並んでいるという光景はよく見かけますが、寄主がまだ生きている段階も、また寄生幼虫が1匹だけというのも初めて見ました。
ヒメコバチ幼虫は体長約1.5mm、独特の形をしていて、最初2匹が重なっているのかと思いました。
最後はやはりムクノキの葉裏についていたこれ。寄主はすでに死んで、ヒメコバチ幼虫は繭を紡ぎ始めています。
寄主のシャクトリムシは先の2匹に比べてずいぶん小さいようですが、ヒメコバチ幼虫は同じくらいの大きさがあります。ということは先の2匹の寄主のサイズであれば複数が寄生出来そうなものですが、1匹づつというのは不思議です。
(2022.04.28・舞子墓園)
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