アキニレの若木の、ウロコ状にめくれ上がった樹皮を1枚剥がしてみると、裏側に黄色いダニが密集していました。胴体後方の両側に大きな黒っぽい油腺が透けて見える、モンツキダニ科の一種で、4年前に出したものと同種でしょう。こちらのAclerisさんの記事でモンツキダニ科4属の特徴がまとめられていて、そのうち胴感杯と胴感毛があって背毛が棒状(先が広がらない)なのはモンツキダニ属 Trhypochthonius なのだそうです。それらの特徴が写真から確認できるので、同属と判断しました。
みんな内側に頭を向けて押し合いへし合いしていました。体長は0.6から0.7mmくらいです。
ちょうど裏返しになっていた個体です。生殖門板(中央付近)と肛門板(後部)が見えます。
円い体が光を通すので、上から照明すると下の部分が明るく光ります。
上の写真の一部拡大です。後体部表面の細かな亀甲模様と、単純な棒状の背毛が見えます。
(2023.02.25・神戸市西区伊川)
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