セイタカアワダチソウの葉の裏で、葉に埋め込むように産み付けられた卵の上でじっとしているアワダチソウグンバイ Corythucha marmorata を見つけました。こんな風にレンズを近付けるとじわじわと遠ざかっていくのが普通ですが、いつまでもその場にとどまっているのを見ると母虫が自分の産んだ卵を保護しているのではないかと想像してしまいます。以前にヒメグンバイがやはり卵を守るようにその上を行きつ戻りつしているのを見たことがありますが、どちらも常に見られる行動ではなく、卵の保護と解釈できるのかどうか分かりません。
2022年7月10日日曜日
2022年7月9日土曜日
アトモンマルケシカミキリ
ササの繁みで見つけた体長5mmほどの小さなカミキリムシです。上翅の縦縞が少し薄れていますが、アトモンマルケシカミキリ Exocentrus lineatus だと思います。普通は枯れ枝などにいるはずですが、お尻から下翅がはみ出ていて、ちょっとくたびれた個体だったのかも知れません。
2022年7月8日金曜日
羽化してきた Euplectrus sp. (ヒメコバチ科)
昨日の記事とは別の木ですが、羽化してきたばかりと思われる Euplectrus 属の一種(ヒメコバチ科)が寄主の残骸の周りに集まっていました。同じくサクラの葉の裏で、寄主も同じリンゴツマキリアツバでしょう。ちょうど10年前(日付まで同じ!)に見たのとほとんど変わりのない光景ですが、Euplectrus の同じ種なのかどうかは分かりません。
その場にいたのは5匹で、中の1、2匹はウロウロと歩き回って触角で盛んに他個体に触れていましたが、この様子も10年前と同じ。雌雄の違いも分かりませんが、交尾行動は見られませんでした。寄主の下には10個前後の蛹が並んでいたようですが、まだこれから羽化してくるのか、あるいはすでに飛び去った個体もいるのかも知れません。
2022年7月7日木曜日
ヒメコバチ科 Euplectrus sp. の幼虫
サクラの葉裏で、ヒメコバチ科 Euplectrus sp. に寄生されていた蛾の幼虫です。すでに吸い尽くされて干からびていますが、こちらと同じリンゴツマキリアツバでしょう。この種名は明石の蛾達のYAMKENさんに教えていただきました。ヒメコバチの幼虫たちは寄主の下に潜り込んで、粗い繭を紡いで蛹化の準備に入っているようですが、まだ6匹ばかり寄主の背中に残っています。他の幼虫よりもかなり小さく見えますが、兄弟に追いつこうとまだ食事を続けているのか、それとも別種の寄生バチということも考えられるでしょうか。撮影後、1時間ほど経ってから覗いた時もまだこの状態のままでした。寄主の体長は約10mmですが、生時よりかなり縮んでいるかもしれません。
2022年7月6日水曜日
アシナガオニゾウムシ
10年も前には公園内のあちこちで見られたアシナガオニゾウムシ Gasterocercus longipes ですが、ここ数年さっぱり姿を見せなくなっていました。それがこの春から時々見かけるようになって、この日は以前から目を付けているエノキの幹に雌雄数匹が集まっていました。
2022年7月5日火曜日
クンショウモの一種(Pediastrum sp.)
先日出したヒトヅノクンショウモと同じく64細胞のクンショウモですが、これは外周細胞のツノが2本づつあります。また細胞間に隙間もないので、いつもの淡水微生物図鑑に載っている種の中ではサメハダクンショウモ Pediastrum boryanum か和名無しの P. integrum のどちらかになりそうですが、2種の違いがよく分かりません。ただ過去に観察して前者だと思っているもの(こちら)は和名の由来である細胞表面の顆粒がもっと目立っていたので、今回の種は違うような気がします。
2022年7月4日月曜日
ヒメガガンボ科 Styringomyia sp.
サクラの葉の裏に、見覚えのある姿勢でとまるガガンボが見えました。ヒメガガンボ科 Styringomyia 属の一種だと思います。体長は約7mm、一文字に伸ばした脚の両端まで約19mm。老眼では危うく見落とすところでした。
以前のブログに同種と思われるものを掲載して、Aclerisさん、達磨さんより属名を教えていただきました。「一寸のハエにも五分の大和魂・改」のこちらのスレッドでAclerisさんの標本写真と達磨さんの回答が見られます。前回の記事では交尾中でしたが今回は♂だけで、おかげで面白い形の交尾器が見えます。