昨年久しぶりににその姿を見た大型のオナガバチ(Megarhyssa sp.)が、前回と同じ木に集まっていました。
多数の♂が輪になって触角で盛んに樹皮をたたいていて、中の一匹が腹端を差し出しています。
♀の誕生の瞬間が見られるかと期待して見守っていましたが、しばらくすると興奮していた♂たちの騒ぎが少し静まり、その場を去っていく♂もいます。♀が顔を出すまでまだかなりの時間がかかりそうな気配だし、以前にはこういう状態から♀を見ることなく♂たちが解散してしまったこともあります。結局最後まで見届けることなく引き揚げました。
動画です。
近くで産卵中の雌もいました。
産卵管が付け根まで差し込まれています。
ちょうど産卵を終えたのか、こちらを警戒したのか、産卵管を抜き始めました。
長いので抜くのも大変。
こうして見ていると、オナガバチ類では産卵管が長く伸びるにつれそれを扱うために腹部も伸びてきたのではないかという気がします。
このMegarhyssa sp.は未だ記載されていないようですが、寄主はヒラアシキバチ Tremex longicollis だと思われます。
(2020.05.28・明石公園)
以前のブログに掲載した同種の記事です。
♀の脱出:2010.06.10,2012.06.26
こんばんは、
返信削除近所の立ち枯れしたケヤキが切られてしまってから、この風景にはご無沙汰ですが、いつ見ても良い風景ですね、羨ましいです。いつの日か、出会いがあることを願っています。
こちらでも公園内の立ち枯れの木はすぐに切られてしまうので、昨年同じ木で見たのが数年ぶりでした。これほど大型の昆虫がたくさん集まっている光景はあまり見られないので貴重ですね。
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