2020年7月20日月曜日

ゴニウムの一種(Gonium sp.)

水田で採集したゴニウム Gonium の一種です。ユードリナやパンドナと同じくボルボックスの仲間の緑藻類ですが、それらと異なり群体を構成する細胞がすべて同じ平面上に並んでいます。和名はヒラタヒゲマワリ。図鑑やネット上で見られる画像では細胞数16のものがほとんどですが、8、あるいは32個の群体もあるそうです。

これはあまり動かずにいてくれた16細胞の群体です。外側を向いた眼点や、中心付近にあるピレノイドがよく見えます。以下、倍率はすべて同じです。

上と同じで、少しピントをずらせて撮影。鞭毛や収縮胞が確認できますが、内側の細胞には鞭毛が無いように見えます。

こちらはやや小型で、激しく動きまわっていました。

外周の細胞列に隙間が、と思って数えてみると細胞が15個しかありません。大量に行き交うミドリムシの間で交通事故にでも会ったのでしょうか。

やはり、内側の細胞には鞭毛が見えません。

動画は、3~5枚目の群体を撮ったものです。


(2020.6.26・神戸市西区の水田にて採集)


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