背側には一つの収縮胞 contractile vacuole とその周囲に伸びる放射状水管 radial canal が見えます。教科書に載っているゾウリムシの図で二つのヒマワリの花のように描かれているのと同じものですが、フロントニアでは一つだけです。
放射状水管はゾウリムシの図では花芯を取り巻く花弁のように見える部分ですが、フロントニアでは細長くタコの脚のように細長くのたくって伸びています。
放射状水管を含む収縮胞系は細胞内から余分な水を回収して排出し、細胞内の浸透圧を調整する機能を担っているそうです。しかしそんなことを知らなくても、見ていてとても面白い構造であることには間違いありません。
(2022.01.13・明石公園 桜堀にて採集)
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