2023年1月15日日曜日

幹を上るオオワラジカイガラムシ?幼虫

 何か面白い虫でもおらんかとモッコクの幹をじぃっと眺めていると、下の方から小さな虫が上ってくるのに気づきました。ワラジカイガラムシの仲間のようです。よく探すと同じ幹や、近くの別のモッコクで何匹も見つかりました。体長は1.7mm前後で、中には右往左往する奴もいますがおおむね上へ上へとひたすら上っていきます。いずれどこかに落ち着いて吸汁を始めるんだろうと思いましたが、手の届く高さに枝が出ていないので行先は見届けられませんでした。
庭木・樹木類に寄生するカイガラムシの種類と生態」(河合省三)のオオワラジカイガラムシ Drosicha corpulenta の項を見ると、「樹皮の割目、落葉の下等で綿塊状の卵のうを形成して産卵」し、「卵は12月上~下旬にふ化」とあります。かなり多種の樹木に寄生するそうなので、この幼虫たちも同種かも知れません。一応木の根元の辺りで発生源を探してみましたが、つきとめられませんでした。
ここまで書いた後で以前の記事を探してみると、ちょうど10年前にも同じものを撮っていました。目新しいものにはなかなか出会えません。




(2023.01.11・舞子墓園)

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