アラカシの葉の裏で、カシトガリキジラミ Trioza remota の羽化が始まっていました。暖冬だったおかげでやや早めのような気もしますが、もっと早いところでは2月のはじめに羽化しているのを見たこともあります。
終齢幼虫ですが、葉面から少し体を持ち上げています。普段はこちらのように葉面に窪みを作ってぴったり貼りついているので、これも羽化の準備のためだと思います。
普段は見えない脚が見え、また意外に厚みのある体つきをしていることが分かります。
触角も普段は隠れています。
どちらも獲物の体の下面を攻撃しているようで、やはりこの時期、羽化のために動き出して腹面を晒した時が狙われやすいのではないかと思います。
ちょうど羽化を始めた個体も見つけました。こちらのようなシーンをもう一度撮れると期待したのですが、風に葉が煽られたた拍子に落ちてしまい、続きが見られませんでした。
代わりに、これは別の木で見かけた羽化直後の成虫。
これも別の木で、すでに翅の伸びて吸汁を始めた成虫。口吻はピントが外れていますが、前足の付け根あたりに見える先の黒いのがそれです。本来の体色はまだ出ていません。この日はあちこちのアラカシでこんな色の成虫が見られました。
(2024.02.28・明石公園)
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