2024年4月13日土曜日

芝生の上で群飛していたウスチャコガネ

 いつもの公園を虫仲間3人で歩いていると、大きなユリノキの周りを囲む環状の芝生の上を、多数の黒っぽい虫が飛び回っているのが見えました。膝より下くらいの高さを、形がよく見分けられないくらいの速さで飛んでいて、ざっと数十匹はいたようです。この時期なのでハバチの仲間が頭に浮かびましたが、地面に降りたのを見ればウスチャコガネ Phyllopertha diversa でした。飛び回りながらときどき10匹前後の個体が地上に降りて絡まりあった団子状になりますが、どうやら1匹の♀に群がる♂たちのようです。その騒ぎの最中に、♀らしき個体が地面に潜っていくのも見えて、おそらく地中に産卵するためだろうと思われますが、写真に収めるには動きが速すぎました。
初めて見る光景でしたが、調べてみるとウスチャコガネは芝草の重要害虫で、春にはこのような群飛がよく見られるということです。その生態についてはこんな資料も見つかりました。やはり群飛の際に交尾した♀は地中に産卵するそうです。

地面で群れる♂たち。この中に♀がいるんでしょう。


写真ではあまり状況が分かりませんが・・・。

地中に潜り込む♀(?)

一休みする♂。

どの♂も触角を目いっぱい拡げていました。



(2024.04.10・明石公園)

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