ノミゾウムシ類やハイイロチビフサヤスデと一緒にアキニレの樹皮下にいたヒメハナカメムシ属(Orius)の一種です。以前のブログに出したケヤキ樹皮下にいたもの(こちらやこちら)と同種だと思いますが、Orius 属には該当しそうな酷似種がいくつかあってこの写真では決められません。翅端まで約2.2mmです。
(2022.02.09・明石公園)
虫のブログを始めて間もないころ、上条先生に種名を教えていただいた Sigmophora brevicornis (Panzer, 1804)です。このあたりで冬場に木の葉の裏で見つかるヒメコバチの中では最普通種だと思っていましたが、いつものエリアではここ数年昆虫全般が激減していて、このコバチも以前のようにいくらでも見つかるというものではなくなってしまいました。タマバエの幼虫に多寄生するそうです。
これはカクレミノの葉裏にいたもの。体長約2.2mmです。殻(ロリカ)に入った繊毛虫、 チンチニディウム Tintinnidium の一種です。この日は沢山いました。以前に出したものよりも殻が細長く、表面の付着物の様子も違うので別種かも知れません。「淡水微生物図鑑」に掲載されている Tintinnidium fluviatile という種に殻の形や大きさがよく一致するので、この種なのかも知れません。
朽木の樹皮を剥がすと大きな芋虫が出てきました。カナブンの幼虫だと思います。
こんな姿勢なので体長を見積もるのは難しいですが、画面長辺と同じくらいだとすると約40mmとなります。先日のウロコアシナガグモに続いて、同じくクモヒメバチに寄生されたホシミドリヒメグモです。この組み合わせは以前のブログで何度か出していますが、撮影時期は10月中旬、12月上旬、12月下旬、1月上旬とすべて秋から冬にかけてなので、おそらく産卵は夏の終わりか秋の初め頃なんでしょう。一度その現場を見たいと思いながら機会に恵まれません。
これは繊毛虫の仲間のアクチノボリナ Actinobolina の一種だと思います。比較的疎らに生えた長い繊毛を動かして泳ぎますが、繊毛の間に棒のようなものがたくさん突き出しているのが見えます。「淡水微生物図鑑」によればこれは管状の触手で先端には毒胞があり、獲物がこれに触れると補足され、その内容物が触手の管を通って細胞内に取り込まれるということです。またこの触手は伸縮するそうですが、短い間の観察では確認できませんでした。