2021年8月18日水曜日

ミジンコワムシ

 ミジンコワムシ Hexarthra mira はどの図鑑を見ても全国に広く分布する普通種とされていますが、私が採集している範囲ではそう多く見かける種ではありません。太短い体幹の周囲にそれぞれ長さの異なる6本の太い腕が生えていて、全体として非常に厚みがあるので全体像を把握できる写真を撮るのが難しいワムシです。


体長は300~400µmくらいとしている資料が多いのですが、この個体は少し小さいようです。この日見たものはどれも同じくらいの大きさでした。


体の後端(この画像では右側)に拇指状の突起が一対あるのが同属多種との違いだそうです。

最大の腕は腹面中央から生えていて、中間部に数対の鈎状刺があるということですが、この個体ではその鈎状刺があまり発達していないようです。




動画です。最初の部分で、ハネウデワムシのように太い腕をひと振りして跳躍するのが見られます。



(2021.07.28 明石公園 剛の池にて採集)

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