頭上に垂れ下がったコナラの枝葉の間に、なにやら甲虫らしきシルエットが見えたので手繰り寄せてみると、これまで見たことのない大型のハナノミでした。この仲間の常で頭部を胸元に埋めるような格好で枝につかまっていますが、この姿勢でも体長は15mmもあります。このあたりの平地で見かけるハナノミと言えばほとんどが体長数ミリの小型種ばかりで、滅多に見ない大型種のミツオホシハナノミでも10mmちょっとですから、この大きさには驚きました。保育社の甲虫図鑑を見ると、模様のない茶色一色でこの大きさの種はクリイロヒゲハナノミ Macrotomoxia castanea 一種で、ネット情報なども合わせるとこの種で間違いなさそうです。全く動く気配もないので安心していたら、ちょっと目を離した隙に消えていました。
尾節版が太短く、ハナノミらしくありません。
図鑑の説明にもありますが、とても大きな複眼です。
(2024.07.20・明石公園)
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