アラカシのカシトガリキジラミにひと月ばかり遅れて、ヤブニッケイのニッケイトガリキジラミ Trioza vinnamomi が羽化の最盛期をむかえていました。カシトガリの場合は葉裏に寄生した幼虫が終齢まで成長しても葉の表側にはほとんど変化がなく、裏がえしてみないと存在がわかりませんが、こちらの方は寄生された葉には表面にいぼ状の突起、ニッケイハミャクイボフシという虫こぶが生じ、さらに幼虫の成長につれて葉の全体が丸まってくるので一目でわかります(こちらの記事)。この日はあちこちのヤブニッケイで羽化直後の成虫が多数見られましたが、残念ながらちょうど羽化の最中というのは見つかりませんでした。
羽化した成虫は間もなくヤブニッケイの新葉に産卵し、葉の表面には小さな虫こぶができはじめます(こちら)。

画面中央上寄りに羽化前の終齢幼虫(ピンぼけですが)が見えます。また下半分に4つほど見えている白い円盤はヤブニッケイシロカイガラムシの♀成虫だと思います。
(2025.04.22・明石公園)
こんばんは。だいぶ春も深まって、生き物もたくさん見れるようになりましたね😊
返信削除僕も最近、サツマキジラミを見ました。キジラミは小さなセミのような感じで観察が楽しいです🤗
コメントありがとうございます。新緑の季節になって、キジラミ類もいろいろ出てきましたね。小さいけれど美しい種もあり、幼虫の形も様々でなかなか面白い虫だと思います。先日、ざっと数えてみると明石公園だけで18種ばかり撮影していました。
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